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2009.07.10

アマゾンの謎 ~その3 カスタマーレビューを鵜呑みにするな!

中2の長男の音楽の聴き方が今風です。雑誌やネットで気になるバンドを見つけたら、まず YouTube。何曲か聴いて、Wikipedia でプロフィールをチェック。それからアマゾンのカスタマーレビューを読んで、「はずれじゃない」という確信を得てから TSUTAYA へ。吟味したCDがあれば借りてきます。帰ってきたらすぐに iTunes に取り込んで当日返却。
彼は演奏者や作者に1円も払ってないね。あれ、レンタル品からも印税は支払われるんでしたっけ?

で、アマゾンのカスタマーレビューです。
アマゾン・ジャパンが上陸した当初はのどかなものでした。
「悪い評価がついているくらいのほうが、かえってカスタマーの興味をひくんですよ」なんて言っていました。レビューの数も少なかったですしね。
しかしいまやカスタマーレビューは「掲示板」の様相を呈しています。基本的に掲載はノーチェックですからね。
アマゾンのカスタマーレビューの落とし穴について触れてみます。

1)あまりにも早すぎるレビューは身内の可能性大
発売されたかされていないか、くらいのタイミングでいい評価をつけているレビューは、疑ってみるべきです。著者自身や編集者が書いている可能性があるからです。
むしろ「著者ですが」「担当編集者ですが」と名乗ってくれたら、そのほうがありがたいですけどね。執筆裏話とかあったら面白いと思います。

あと、同時期にいっせいにホメホメのレビューが載ったら、組織票も考えられます。いまどきの著者はネットでファンを囲っていますから。
いずれにしても、タイミングが不自然なレビューはあまり真に受けないほうがいいのかもしれません。

2)読んでいないのに批判するレビュー
評価の低いレビューの中で、最近目立つように思うのが、「読んでいない人」。
ひとつは、立ち読みです。実際に経験したのですが、「本屋で手にとってパラパラ読みましたが、○○について触れられていなかったので、がっかり。買わずに帰りました」みたいなレビューです。
でも、僕は読んだから知っているけれど、○○について、ちゃんと書いてあったよ。

もうひとつは、新聞広告だけを見て批判する人。「この人、明らかに読んでないよ!」っていうレビューです。広告のコピーしか見ていないとしか思えない。
本のタイトルや広告コピーには、出版社の「売ろう」とするバイアスがかかっています。時にはその本の一部をセンセーショナルにあおって、読者に「オッ!」と思わせるというのも、マーケティングとしては当然のこと。タイトルやコピーは「羊頭狗肉」であることもあるし、それでもかまわないと思います。
でも、それだけを見てアマゾンに批判のレビューを書くのはねぇ。スジが違うと思うのですが。

3)都合の悪いレビューは削除される
以前は「あまりにもひどい、事実誤認のレビューだから削除してくれ」と言っても、アマゾンは「まあまあ。いろんな人がいますから」というスタンスで、めったにレビューの削除には応じなかったのですが。
最近は、著者だか出版社だかの依頼に応じて削除するようです。

僕は以前、勝間和代さんのある本について、「誤解を与える表現が含まれている」と思ったので、それを指摘するレビューを書いたことがあります。
冷静に、客観的に書いたつもりだったのですが、ほどなく削除されました。僕の前後に掲載されたレビューも、批判的なものはまとめて削除されていました。
勝間さんの依頼なのか、小学館の依頼なのかはわかりませんが。

まあ、そこまではよかったのです。「そんなこともあるんだなぁ」くらいで。
が、その後に刊行された勝間和代さんの本に、
「私は自分に対してのコメントには、2チャンネルであろうが、mixi であろうが、できるかぎり目を通します。的外れな批判や非難はスルーすればよいのですから」
といった主旨のことが書かれていたので、唖然としました。オレのレビューは消したじゃーん! なんか、底が浅いなー。

このように、アマゾンのレビューは必ずしも鵜呑みにしてはいけないのです。レビューの数が増えるにしたがって、質が落ちてきたように思います。
「集合知」という考え方もありますが、子ども達にはネットの情報リテラシーを教えとかないといけないな、と思うのです。

ふー。「アマゾンの謎」シリーズ、いったん終了。長いねー。実に長い。

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コメント

「いったん終了」と言う事は、また、続編も見られるんだよね。
楽しみにしてます!!

投稿: | 2009.07.11 00:45

うーん、なんかネタがあったら、ですね。
アマゾンには迷惑かけたくないし。
内幕暴露的なことは書きたくないし。

しかし、個人名を出して悪口みたいの書くのは、あんまり気持ちいいもんじゃないですね。でも、書かないとリアリティがなさすぎるし……。
力を持つものが情報をコントロールしている、っていうことが言いたかったんですが。

投稿: まろ | 2009.07.11 07:08

参考になりました。

ありがとうございました。

いつかの続編を期待しています。

投稿: 小径 | 2009.07.11 09:58

小径さん、ありがとうございます。
前々から気になっていたことを、まとめて書いてみました。
自分用の備忘録の意味合いもあるので……続きは未定です。
気長にお待ちください……。

投稿: まろ | 2009.07.11 12:40

まろさん、私も続編待ってま~~す。
ところで昔昔、某プロダクションに勤務していたことがあるんですが、
その時、映画公開初日のサクラ、
CDヒットのために買わされたこと、
等々・・・
あーーー、いろいろ思い出しちゃいました。
ヒットの陰にはいろいろありますよねーーー。

投稿: ミキ | 2009.07.16 10:28

あー、サクラ、ありますねー。
本屋さんでのサイン会、あれ、本当に人が集まらないんですよ。
で、サクラを用意するんですが、サクラの人は整理券の色が違ってたりします。
あと、サクラの人は「日付と名前は書かなくて結構です」って言うんです。そうしないと、あとで売り物にならないから。

でも、サクラのいないサイン会もつらいですよー。
ポツーンと作家さんが座ってる。気の毒で、前を通れないですよ。

投稿: まろ | 2009.07.16 15:25

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