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2009.07.22

お父さん、週末の蕎麦打ちは家事に入りませんから!

主夫になって、一番不安だったのは毎日の食事を作ることでした。朝昼晩の3食を、毎日欠かすことなく、時間もずらさずに用意すること。これは、それまで経験したことがありませんでした。
当時、長男はフリースクール、次男は幼稚園に通っていて、お弁当の日が各々にありました。スケジュールを把握するだけでも、たいへん。
で、思ったことのひとつが「凝らない」こと、でした。

男の料理っていうのは、基本的に娯楽だと思うのです。
僕は小学3年生~4年生の頃(おお、まさに今の次男の歳だ!)、お菓子作りにハマりました。きっかけは、実家に積んであった『暮らしの手帖』の大量なバックナンバー。我が家ではまずお目にかかることがないであろうと思われる、ケーキやクッキーや、パイの写真と記事とレシピ。
共働きだった母親には頼める雰囲気じゃない。祖母もムリそう。なら、自分で作っちゃえ! というわけです。

本に書いてあるとおりの材料は、なかなか揃いません。「薄力粉」「強力粉」なんて、売ってなかったですよ。「小麦粉」しか売ってなかった。「無塩バター」もなかったなあ。「バニラビーンズで本格的な香りを!」とか書いてあるんだけど、「バニラエッセンス」を入手するだけでも大変だったんだから。

それでもなんとか材料を集め、手に入らないものは代用品を考えました。きっちり計量して、手順どおりに作るから、それなりにおいしいお菓子は作れました。
そういえば、誕生日のプレゼントに「天火」を頼んだなあ、その頃。オーブンなんて考えられなかった。ガスコンロに乗せて使う、底に穴のあいた「天火」。
タマゴの白身を「角が立つまで」泡立てましたな。子どもには大変な作業だった。

その後の一人暮らし時代の手料理も、「お菓子作り」の延長だったように思います。無責任でよかった。プラモデルを作るのと、あまり変わらない。
でも、主夫になってみると、そうはいかないことに気がつきました。
「作り上げる楽しみ」よりも、
「毎日毎食作り続けること」のほうが重要なんだな、と思いました。
この2つは、僕にとっては別のものだったんです。

元プロレスラーの、故・橋本真也さんは豪快な人で、ある日ふと「ラーメンを作ろう!」と思い立ちます。
トンコツを一日煮込んでスープをとる。そのためにはでかい寸胴鍋がいる。チャーシューも最初から作るぞ。全部、自分か若手が買いに行きます。
そうして丸一日かけて作ったラーメンは、一杯に1万円かかったそうです。でもラーメンですからね、食べるのはあっという間。
山のように積み上げられた洗い物と、満足して眠っているダンナを見る奥さんの気持ちは、複雑だったであろうと、お察しします。

ものすごく手の込んだおいしい料理がたまに出る代わりに、しばらくはカップラーメンや出前が続く。
それよりも、味はそこそこだけど、毎食コンスタントに出てくるっていうほうがいいと思うんです。
両立できりゃ、それが一番いいんだろうけど、父さん、たぶんムリ。自分で作るか、作ってくれる人をさがしてください。感謝の気持ちを忘れずに!

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コメント

まろさん、読んでいて胸のすく想いです。

まさにその通りで、私も独身のときには実家でお菓子作ったり、パン焼いたり、おとうふ作ったりしてました。

母の手伝いもちゃんとしてたから料理もそれなりにできたけど、結婚してみて驚いた!!だって、そんなもの殆ど主婦としての戦力にはならなかったから。

結婚して31年、友人達とよく言います。
30年以上も毎日、毎日3度3度料理を作って(しかも自分が病気やつわりで食べ物を見ても気持ち悪いときも)家族に食べさせる・・・これはもう、まさしく修行以外の何ものでもない!!と。

これは実際にやった人にしかわからないですよね。

まろさん、細く長く、とにかくやり続けることに意義がある!ですからお互い頑張りましょう。

投稿: 小径 | 2009.07.23 21:08

なるほど~、修行ですか。
身近なところに修行があったんですね。
ありがたいことです。
「聖☆おとうさん」くらいには、なりたいものです。

でもね、たま~に、ちょっと手の込んだ食事とか、いただきものとかがあると、子どもたちがすごく喜ぶんです。
やっぱり食べ物って、大事ですね。

投稿: まろ | 2009.07.23 22:36

以前の記事にあった焼きソバ事件のように、え~っ、って
文句を言ったものほど大人になって懐かしい味になるのかもしれませんね。
特別なものは特別な時だけでいいと思います。
いつもの安心して食べられるご飯が一番ですから。
同じ味付けが我が家の味ですよ~。

投稿: haco | 2009.07.24 11:51

そうですね。同じ味付けが、我が家の味。
なるほどねー。
っつっても、「クック・ドゥ」の味付けだったりして。
すみません……。

投稿: まろ | 2009.07.24 14:10

い、いいんです。
だって、バーモントカレー派とワンタッチカレー派がいたじゃないですか。
丸美屋派とクック・ドゥ派がいたって…ねぇ。

投稿: haco | 2009.07.24 14:14

あ、ありがとうございます。
ちょっとホッとしました~。

最近長男は、おかずでごはんを二杯食べて、シメはふりかけでもう一杯。
しょっちゅう、お米を買いにいってます……。
足のサイズはすでに抜かれていることが判明しました……。

投稿: まろ | 2009.07.24 15:25

我が家の男2名も完璧に道楽料理タイプですね。

家族の人数を考えず、家庭菜園で山ほど
キュウリとなすびを生産する親父。
毎日毎日三本もよう食べません!
そのキュウリを見つつ、キムチでも漬ければ
旨かろうにと言って何もしない私。
冬場には、わざわざ白菜買ってまでキムチを
漬けるくせに、とブツブツ言われてます。
計画性無し!
気分が乗ったときだけ!

趣味の料理は高くついてかなわん、だそうです。

投稿: ささき かずさ | 2009.07.24 16:53

「プチ橋本真也」はあちこちにいるもんですなぁ。

百貨店の料理器具コーナーって、奥さんの買い物待ちのおじさんがよくいます。
「一人用の湯豆腐セット」(ミニコンロとか、豆腐一丁用の銅製の鍋とか、豆腐専用のれんげとかがセットになってる)をしげしげと眺めているおじさんがいたことがありました。
気持ちはわからなくもないけど、買わないほうがいいと思うなー。

投稿: まろ | 2009.07.24 21:42

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