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2010.09.18

『BECK』過去最高のロックマンガが映画化

『BECK』は、ずっと映画化を楽しみにしていた反面、心配で心配でしょうがなかった映画です。
原作のコミックは、途中から読み始め、発売日には手に入れていました。前半は特にちょっとエッチな描写もあるので、子どもたちには読ませていなかったのですが、今年の夏休みにレンタルしてきて、みんなで読みました。「こんくらいなら、もういいだろ?」てなもんで。

コミック『BECK』は、連載中より「過去最高のロックマンガ」と評され、バンドの音楽が聴こえてくるようなライブ感が特長です。
物語内のバンド「BECK」が奏でる音楽は、読む人の頭の中で各々響き渡りました。
とってもリアルに、音を想像させるマンガだったのです。
だからこそ、アニメや実写映画になったとき、「音楽でがっかりさせないでくれよ!」という気持ちが強くて、心配していたのです。

アニメは、僕は観ていないんです。そのへん、どうだったんでしょうか?
コユキや竜介がしゃべってるアニメ、どうも観る気がしなくて。

実写版の予告は、何度か映画館で観ました。
そこで流れる音楽は、悪くなかった。
「もしかして、これなら大丈夫かも」と思って、観にいったわけです。

映画は、原作の前半、1巻から10巻までを元にしてあります。コユキと竜介の出会いから、グレイトフル・サウンド(国内最大の野外ロックフェス)出演まで。
かなりストーリーをそぎ落としてありましたが、それはそんなに気になりませんでした。
いいシーンを大切にして、そのためなら多少設定も変更しちゃってました。それでいいんだと思います。

バンドメンバーのキャストは、以下のとおり。
南竜介(Ray) - 水嶋ヒロ
田中幸雄(コユキ) - 佐藤健
千葉恒美 - 桐谷健太
桜井裕志(サク) - 中村蒼
平義行 - 向井理

佐藤健のコユキは、すげーよかったです。水嶋ヒロも、OK!
向井理だけは、タイミングが悪かったですよね。「ゲゲゲ」がなければ、そう悪くない配役だと思うんですが。
各メンバーの個性をとっても大切にしてる感じがして、好感が持てるキャスティング。
そして、彼らはちゃんと楽器を練習してましたね。それもハンパなく。そのことが一番うれしかったです。やっぱり、バンドがテーマならそうでなきゃ。当て振りもあるんでしょうが、全然気になりませんでした。

そして、一番の問題は、コユキの歌声でした。
物語の中で、一番キーとなるのが、コユキの声なんです。心配していました。
が、うまくかわしましたね。
「そうきたか」という感じ。
これは、原作を読んだ人に対しては、誠意ある、考え抜いた方法だったと思います。
でも、原作を知らない人にはどうかな? 物語がうまく伝わらなかったんじゃないかな?
原作、読んでください!

ガールフレンド役の二人。
忽那汐里は「くつなしおり」と読むんだって。ポッキーのCMの子。
倉内沙莉(くらうち さり)は、まだあんまり実績はないみたいですね。
二人とも、がんばってください。

特別出演で、プロレスラーの蝶野正洋がチラッと映ったときはうれしかったですねー。子どもたちと「おい、チョーノだ!」「ほんとだ、チョーノだ!」と声を交わしてしまいました。

ちょっと不満は、松下由樹。『デトロイト・メタル・シティ』の松雪泰子とまでは言いませんが、もっと弾けてほしかったですねぇ。衣装を思い切って変えるだけでもよかったのに。
お姉さん役のもたいまさこは、原作のまんまでした。

終演後、僕たちはけっこう満足して出てきました。
お客さんの入りは、土曜日なのにそんなに多くなかったのがちょっと心配。
うーん、でも映画観る人は、原作読んだ人に限られちゃうのかなぁ。
原作を知らない人の感想も聞いてみたいですねぇ。

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コメント

こえもコミックが原作なんですか。知らなかったです。

「龍馬伝」で人きり依蔵(字は違うかも)を演じた佐藤健君・・・すっかりファンになってしまいました。

その佐藤君が出てるから・・・もあって
この映画みたいな~って思ってます。

見れたら「原作読んでない組」として感想お伝えしますね。

投稿: 小径 | 2010.09.21 09:07

佐藤健、とってもよかったですよ。
あ、原作読まないとわからないネタ。カンニング竹山演じる「斎藤さん」は、極度のビートルズマニア、という設定です。
そう思ってご覧いただけると。

投稿: まろ | 2010.09.21 14:24

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