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2010.12.19

ギターオヤジにおすすめの本『僕らが作ったギターの名器』

『僕らが作ったギターの名器』
椎野 秀聰 (著)

著者は「サウンドデザイナー」。音楽を愛し、音楽を奏でる楽器を愛し、ギターをメインに各種楽器の設計を行ない、世界的にも知られた「職人」さんです。

懐かしい国産メーカーでは、グレコ、アリア、フェルナンデス、モーリスなどのギター設計に携わっています。
どうですか、このブランド名の響き。
かつてのギター少年たちは、思わず涙してしまうラインナップ。
さらには、アメリカのギブソン、フェンダーという2大メーカーからも、インスペクション(精査、点検)の依頼を受けます。
すげー。こんな日本人がいたんだ!

著者の立ち位置は、いわゆる「職人」の仕事を限りなくリスペクトしながらも、とても自由なもの。
ギターシンセサイザーが普及しなかった理由を、
「音を楽しむ”音楽”ツールとしては、程遠い楽器だったから」
と喝破。

ヘリコプターの翼のメーカーが製作したギター、オベーション(ボディが木材ではなく、カーボンファイバーでできている)が話題になったときも、
「これはダメ!」
と酷評。
「木材同士でも相性があり組み合わせは難しいのに、カーボンファイバーと木材を併用するのは、どう考えても無理で、一過性の物珍しいギターで終わる」
と予想しています。

ギターに関する知識がある程度ないと、わかりにくい表現だらけでしょうが、多少知っていると、これは面白い。
僕たちが少年だった頃にあこがれていた当時の日本製ギターの背景。
そして、今も「名器」と言われるギターの構造的な理由。
世界中のギター、バイオリン工房を見学して回った著者のバイタリティにも脱帽です。

ギターをめぐる「モノづくり」の奥深さと、すさまじさを目の当たりにした思いです。
かつてのギター少年たちに、ぜひ読んでもらいたい一冊です。

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コメント

おっ、ギター職人さんの本ですか。

アリアプロ2とか個性的なギターが
昔好きで欲しかったんですね、私。
RS-850だったかな?
誰それが弾いてるギターは何だ?
とかよく調べてましたよ。

ある時期、日本でつくるギターが
すごくレベル高くて、伝説的な
職人さんが何人もいたらしいですよ。

読んでみようかな?


投稿: ささき かづさ | 2010.12.21 13:47

この本によると、アメリカ産のギターが大量生産で品質落とした時期があったみたいですね。
ギブソンやフェンダーならいいってもんじゃない! って気になりますよ。
僕のアコギも、日本産。マーチンやギブソンとも比べたんですが、圧倒的に音がよかったんです。
あ、エレキもフェンダー・ジャパンだわ。

投稿: まろ | 2010.12.21 17:33

フェンダー・ジャパンいいですよ!!たまに外れもありますが(笑)自分の好みだと中音から高音が綺麗に弾けるギターが好きです。

投稿: いさお | 2010.12.21 22:33

フェンダー・ジャパンのテレキャスター、かわいいです。
ギター見ると欲しくなりますが、かわいいテレキャスのことを思うと、浮気できなくて。

投稿: まろ | 2010.12.21 22:42

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