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2011年11月

2011.11.26

仕事は何のためにするのか?(2)

以前に、こんな記事を書きました。

「仕事は何のためにするのか?」

> 誰のために仕事をしていますか?
> 「自分も相手も」ですか?
> 「かせぐことは目的ではなく、だれかのために」ですか?

高校生の長男は、バイトをしています。
11月は22日間。19:00から22:00まで、物流倉庫で働いています。
一度だけ風邪で、二度ほど電車が止まっていて休みましたが、基本的にまじめに通っています。

そうすると、けっこうなお給料になるんですね。
今のところ、生活費や食費、交通費などは出してやっているので、給料は使いたい放題です。
先日は、高価で本格的な音楽ソフトを買ってきて、いまは自宅録音に余念がありません。

「次はベース、ほしいなぁ」
「その次は、テレキャスターも買いたい」
さすがに、僕と次男が同時に、「どこに置くんだよ!」とツッコんだんですが。

バイトをしていなかった僕の高校生活にくらべたら、はるかにリッチです。
稼いだお金は、ほとんどがバンド、音楽活動に費やされています。
彼にとっていま、「働けば働くほど、好きなものが買える」わけです。

しかし、そのバイト先がいつまでも雇ってくれるとはかぎりません。
仮にひとり暮らしをするようになったとしたら、全額を趣味に使うわけにもいかなくなります。
おそらく近い将来、長男にとって「働く」ことの意味合いが変わってくることでしょう。

♪昔にくらべりゃ金も入るし
 ちょっとは倖せそうに見えるのさ
 だけど忘れたころにヘマをして
 ついてないぜと苦笑い
 金が欲しくて働いて眠るだけ♪

♪最終電車でこの町についた
 背中丸めて帰り道
 何も変わっちゃいない事に気がついて
 坂の途中で立ち止まる♪

仕事に疲れた帰り道に、フッと立ち止まったこと、君にはありますか?
父さんは、あります。
「金儲けのために生まれたんじゃないぜ」
「じゃあ、何のために生まれてきたんだっけ?」
そんなことを、君はまだ考えたことはないだろう。

「仕事」は「仕える事」と書くよね。
何に?
会社じゃない。組織でもない。上司でもない。国でもない。
「誰か」に「仕える」ことだと思うんです。

自分が豊かになるためのお金。自分が生きていくためのお金。
それを稼いでいる、と感じているうちは、「仕事」は苦痛かもしれない。負担かもしれない。

その「誰か」が見つかると、「仕事」の意味が変わってくる。
最初は身近な「誰か」から始まると思います。

でも、その「誰か」は増え続けるんだよ。
いつか、世界中の人が「誰か」になる。
父さんは、ちょっとだけ、そんな気分になったことがあります。
いいことばかりは、ありゃしない。でも、悪いことばかりでもない。

……こんなことを考えたから、父さんのブログに書いておきます。
10年後……、まだわかんないかもしんないなぁ。
20年後? 30年後?
いつか、インターネットでつながったどこかのサーバーに置いてあるこのテキストを君が読んで、分かり合える日が来たら、いいなぁ。
そんな話ができる日が、「いつか」やってくるといいなぁ。
それは、焼き鳥屋のカウンターあたりがいいね。もちろん、君のオゴリで。あったりまえじゃん!

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2011.11.20

大人げなくて、けっこうだもん!

昨日は、次男が通う小学校で、校内音楽会がありました。
実は6年間一度も見に行ったことがありませんでした。ま、最後だし、行ってみようかな、と。

午後からは毎年恒例の、イベントです。
親(PTA)が中心となって、地元地域のみなさんや、お父さんたちも手伝って、子どもたちをよろこばせるブースが学校中にできます。
スライム、バルーンアートなどの工作系。
茶道やマジックの実演。
子どもたちは全員がカードを持っていて、スタンプラリーにもなっています。

小学校最後の年、僕はお父さんのコーナーのお手伝いに行きました。
あいにくの天気だったので、会場は校庭から体育館に変更。
僕の当番は、子どもたち相手の「腕相撲」でした。

「低学年の子には、敗けてあげてください」
と指示がありましたが、イヤだね。全部、本気で闘いました。

みなさん、1時間、本気で腕相撲やったこと、あります?

低学年の子や、女子には、ハンデとして、僕が手首より下をつかみます。
だから、全ての闘いが本気です。
相手は小学生ですから、たとえ6年生男子の腕自慢の子であろうと、容赦なく瞬殺です。
「ムハハハ、なんだ、この小学校の子は弱いなー。もっと強い子、連れて来いや!」

しかし、40分過ぎたくらいから、腕に異変が。
手のひらから前腕部にかけてガクガクで、力が入らなくなってしまいました。
「ちょっとヤバイかも」というときには、「おなら、プ~!」作戦も使いました。小学生は、この程度で笑ってくれるのよ。

しかし、50分くらいにやってきた、6年生の女子。こいつがまた強いんだ。
腕相撲のコツを知ってて、体重かけてきました。
……ガチで敗けてしまいました~。トホホホ。

父親と最後に腕相撲をしたのがいつなのか、よく覚えていません。
父はもともとが左利きなので、右手でいい勝負になっても、左では完敗でした。

高校生の頃、ちょっとした言い合いになって、軽くつかみあったとき、はじめて気がつきました。
「あ、オレ、オヤジとまともに組み合ったら、勝てる」
もちろん、本気でやり合いはしませんでした。

父が60の定年を前に、大きな手術をして退職しました。
大学生でひとり暮らしをはじめていた僕が見舞いに行くと、体中を固定されて動けない、手術後の父がいました。
シモの世話をしなくちゃならないので、母を呼びに行こうとしたら、
「おまえがやってごせ(やってくれ)」
と言われました。
ああ、オヤジはもう、オレにかなわないってことを認めたんだなあ、と思いました。

「今日から食べてもいいらしいけど、何がいい? 買ってくるよ」
メロンとかバナナとかを勝手に予想していた僕を、父は思いっきり裏切りました。
「きつねどん兵衛がいい」
え~、そんなもんが好きだったの? まったく知りませんでした。
病院の売店で買ってきた「きつねどん兵衛」を、父親はうまそうに食いました。でも、全部は食べられませんでした。

子どもたちは、いつか父親を乗り越えていきます。いつか、必ず。
だから、勝てるうちは、容赦しちゃいけないんです。
でも、今日は腕相撲はやめよう。筋肉痛で大変なんだよ、マジで。

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2011.11.14

2011/11/13「泉谷しげる×仲井戸麗市ロックオーケストラ」@日比谷野音

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東京・日比谷の野音で13日、東日本大震災復興支援のライブ「泉谷しげる×仲井戸麗市ロックオーケストラ!」が開催され観客を魅了した。ステージで泉谷さんは、福島原発事故を絶対忘れるなと聴衆に訴えた。 【時事通信社】

2011/11/13、日比谷野音で「泉谷しげる×仲井戸麗市ロックオーケストラ」のライブがありました。
チケット、普通に買ったのに、中央の前から2列目という、恐れ多い席。野音でこんな席、はじめてです。ありがたや~。
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メンバーは、泉谷しげると仲井戸麗市のほか、Dr.kyOn(Key/G)・藤沼伸一(G)・早川岳晴(B)・河村“カースケ”智康(Dr)・角田俊介(B)・yukarie(Sax)・小林香織(Sax)。
ゲストに、宮本浩次(エレファントカシマシ)・浜崎貴司(FLYING KIDS)・うじきつよし(子供ばんど)・板谷達也・渡邉裕美。
当初、Leyona の名前もあったけど、出てこなかった。Leyona 元気?

ライブ開始前に、日比谷公園内で行われている「マルシェ」を冷やかしました。東日本の産地直送野菜・魚・肉・お酒・木造品などの試食・販売を行なっています。
チケット見せると1000円分のクーポンをくれたので、福島の日本酒を買いました。

「後援:農林水産省、東京都、読売新聞東京本社」っていうのが、なんとも胡散臭く、
「おい、泉谷、大丈夫なんだろうな?!」
という気持ちも、正直ありました。

一応、出展ブースが扱う品物に関する、放射性物質の測定結果はオープンにされていました。
でもなー。農水省がやることだろ?
それが信用できないってのは、みんなが思ってることだし。
でも、そう言ってちゃ、なんにも食べられない。
結局、売り手を信頼するしかないんだよな。
でも、そのへん、泉谷しげるがどう考えてるのか、知りたいところではありました。

しかし、泉谷しげるは泉谷しげるでありました。
正確な言葉は覚えていませんが、
「オレの言うことなんか、信じるな! 自分で判断しろ!」
「東日本の野菜は怖いから食えない、ってのもひとつの判断。とやかく言うつもりはない」
「オレが許せないのは、東京電力と、石原慎太郎だ!」
後援の「東京都」のことも、ボロカス。
「安全だっていうなら、お台場に原発つくれ、イシハラ!」

いつものように、言いたい放題、暴れたい放題。
「これでもう、オレは野音には出られなくなるかもしれねぇ。でもやる!」
「バックの他のメンバーには関係ないことだからな。オレが責任者だ!」

『サマー・タイム・ブルース』も『ラブ・ミー・テンダー』も歌いました。ホントは『ラブ・ミー・テンダー』は「反原発」の歌じゃなくて「反核」の歌なんだけどね。

そういえば、ライブ前の「マルシェ」で、早川岳晴さんにばったり遭遇しました。東北の日本酒、だいぶん召し上がったようでした。
「じゃ、のちほど!」と、あくまでもクールな早川さんでありました。

ライブはね。チャボ・バンドと泉谷バンドが一緒になった感じ。インストのオープニングの次は、チャボの『BGM』で大いに盛り上がったのですが、センターでマイク持ってコーラスしている泉谷。おいおい、一曲目くらいはちゃんと歌詞覚えて来いよ!

うじきつよしは、こどもバンドの頃とまったく同じ動きで、びっくり。すげー。元気だなー。
うじきつよしと泉谷しげるが一緒にいると、テレビドラマ「ゲゲゲの女房」を思い出しました。(うじき:貸本漫画出版社・富田書房社長、泉谷:小豆洗いの声)

エレカシの宮本浩次は、『今宵の月のように』に続いて、なんと『君が僕を知ってる』。うわ、これ反則! トイレに立ったけど、ちゃんと見てましたよ~。

そして、うれしかったのは、1980年代「ルーザー」バージョンの『春夏秋冬』。キョンがあのU2みたいなギターを弾きました。
『翼なき野郎ども』からは、泉谷しげるの独壇場。『デトロイト・ポーカー』『火の鳥』『眠れない夜』、そして『野生のバラッド』。会場内を転げまわってました、泉谷。
アンコールで『土曜の夜君とかえる』も聞けて、大満足。
しかし、このへんの曲は、ほとんど一緒に歌えるなー。オレ、こんなに泉谷しげるが好きだったんだなー。

もう、野音に出させてもらえないかもしれないのかね?
おっさん、屋根のないところも似合うぜ。

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2011.11.08

映画「The Rolling Stones: Some Girls - Live in Texas'78」

ローリング・ストーンズの映画、「サム・ガールズ ライブ・イン・テキサス’78」を観てきました。

まもなく、同内容のDVDも発売されます。

4種類ありますが、「DVDと同じ内容のCDが、付いているかどうか」「ブルーレイかどうか」の違いみたいです。僕は一番安いのを予約しました。
その映像が、映画館で観られるというので、ちょっと遠くまで足を延ばして、観てきたんです。

曲目は、
1. レット・イット・ロック
2. オール・ダウン・ザ・ライン
3. ホンキー・トンク・ウィメン
4. スター・スター
5. ホエン・ザ・ウィップ・カムズ・ダウン
6. ビースト・オブ・バーデン
7. ミス・ユー
8. ジャスト・マイ・イマジネーション
9. シャタード
10. リスペクタブル
11. ファー・アウェイ・アイズ
12. ラヴ・イン・ヴェイン
13. タンブリング・ダイス
14. ハッピー
15. スウィート・リトル・シックスティーン
16. ブラウン・シュガー
17. ジャンピン・ジャック・フラッシュ

僕がオフィシャルな映像でストーンズをまとめて観たのは、「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」がほぼ最初だったんです。それが1981年のツアーだから、その3年前。

冒頭のミック・ジャガーへのインタビューにも出てきますが、アルバム『サム・ガールズ』発売直後のツアーなので、新曲お披露目の演奏は、新鮮です。
「『シャタード』で転調するところなんて、みんな緊張しまくりだったよ。見てる人にはわかんないかもしんないけど」
だって。

僕がこのアルバムで一番好きなのは、『ビースト・オブ・バーデン』。
イントロからずっと、キースがリフを弾き続けています。

次は、1981年のライブ

1994年は、こんな感じ。

2002年になると、こう。

2005年の映像もありました。

なんというか、30年近く演奏しているその姿を、自宅のパソコンで年代別にさかのぼって見られるなんて、なんだかすげー世の中になってんなー。
キースのギターが、だんだん力抜けていくのがよくわかりますよ。

『BEAST OF BURDEN』
♪おまえの荷物運搬係になんて、なりたくないよ
 オレの背中は広いけど、ズキズキ痛む
 おまえと愛し合いたいだけなのにさ
 おまえの荷物運搬係になんて、なりたくないよ
 何マイルも歩いて、足が痛むんだ
 お前と愛し合いたいだけなのにさ

 オレは十分頑丈だろ?
 オレは十分、タフだろ?
 オレは十分金持ちじゃん?
 目がくらんで、よくわからないんだよ♪

僕が好きなのは、
♪お前のゆううつなんて、このオレが晴らしてやる
 イヤなことなんて、全部オレにぶつけてくれ
 肩をすくめて、笑い飛ばしてやるさ
 でも、よくわかんないことが、ひとつだけあるんだ
 なんで、オレじゃふさわしくない、とか、そんなこと言うのさ?♪
っていう歌詞だな。

まったく。お前の荷物持ちはかまわないけどさ。でも、いったいいつまでやらせとくんだい?


未収録アウトテイクが入って、大盤振る舞いの再リリース。

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2011.11.01

「UFO的人生」「ペヤング的人生」、あなたはどちらを選びますか?

台所に買い置きしていた、カップ焼きソバ「UFO」に目がとまりました。
「東日本限定ソース」と書いてあります。
日清食品は他にも、「どん兵衛」で東西のダシの味を変えていますね。

日清については、創業者の安藤百福、二代目社長の安藤宏基、両氏の本を読んでいました。

日清食品の歴史とは、イノベーションの歴史です。カップヌードルしかり、チキンラーメンしかり。
「もっと便利にできないか」
「もっとおいしくできないか」
常に挑戦する姿勢を崩しません。いかに過去を超えるか。二代目社長になって、ますますそのテーマは大きなものになっているようです。

さて、そこでだ。
カップ焼きソバといえば、やっぱり「ペヤング」を忘れてはいけないのではないでしょうか。
そもそも、「ペヤングソースやきそば」を知らない人はいないでしょう。ですが、作っているメーカーの社名を言えますか?

はい。お忙しい奥様方のために、わたくしが調べておきました。
まるか食品株式会社。群馬県伊勢崎市にあります。へぇ~。
さて、では「ペヤング」は、イノベーションしているんでしょうか? ホームページを見てもイマイチよくわからないので、お客様窓口に電話して聞いてみました。

「調べたところによると、日清UFOの発売が、1976年5月。それに対してペヤングは、1975年3月。UFOよりも先に製品化された、ということで間違いはないんでしょうか?」
「えーっと、ああ、まあ、そうですねー」

「UFOは、東と西でソースの味を変えたりしていますが、ペヤングにはそういうこと、あるんでしょうか?」
「んー、えっと、あ、全国同じです」

「1975年の発売開始以来、ソースとか麺とかは変化・進化してるんでしょうか?」
「ん? えっとー。ああ、変わってませんね、最初のまま」

なんとも気の抜ける、いや自然体な、窓口のおねえさんなのでありました。信用していいのかなぁ……。

しかし、これではっきりとしたわけです。
「最高の味」「至高の逸品」というのは、限りがないわけです。
それに挑戦し続けている、「UFO」。
かたや、「ま、売れてるってことは、この味でいいんだよ」と、あえて変わらない「ペヤング」。

どちらがいい、という問題ではないと思うのです。これは、「生き方」。
どちらの「生き方」を選ぶのかは、各々の選択に委ねるしかないのです。
僕は……今なら「ペヤング」かなぁ……。


※「一平ちゃん」、はずしてゴメン。忘れたわけじゃないから。

※「UFO」にパイナップルが入ってたことがあったよなー、と思ったのですが、インターネットはすごいね。検索したら日清に問い合わせた人がいました。「1976年の5月の新発売から、約2ヶ月間だけ、パイナップルが入っていた」そうです。

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