« 2012年1月 | トップページ | 2012年3月 »

2012年2月

2012.02.21

浦沢直樹が忌野清志郎を描いたら、こうなった!

2/22発売の、忌野清志郎の名作書籍の復刻版、『瀕死の双六問屋 完全版』。

極秘ルートで一日早く手に入れました。
そして、これがたぶん初公開の、カバーの全体像なのであります。浦沢直樹なのであります。

20120221_195101

この絵、浦沢直樹は本をちゃんと読んでて、すごく思い入れをもって描いてくれたんだろうと思うんです。
ありがとう、浦沢さん!

んが。
とくにツイッターあたりで、
「元の表紙のままがよかった」
「この絵、サイアク」
「表紙で買う気、うせた」
さらには、
「死人で商売するな」
とかいうヤツらがいるんだ。

あのさあ。
もちろん、浦沢直樹は、みんなのイメージ通りのキヨシローも、描けるにきまってんじゃん。
だけど「この本の表紙は、このキヨシローだ」って考えたはずなの。
テキトーに似顔絵描いて、お金もらったんじゃないの。

「死人で商売するな」ってさ。
じゃさ、今の時点で、CD付きの元本がいくらで売られてると思うんだよ?
2012.2.21.の時点で、アマゾンマーケットプレイスでは「CD付き」と明記してある元本は、最低価格6,999円からなのよ。
このままでいいの?

絶版になったことで、ボロ儲けしようとしてるのは、そいつらなんだよ。
そりゃ、出版社も、事務所も、金儲けはしなくちゃいけないさ。当たり前だ。
儲からなかったら、また絶版になって、プレミアついて。その繰り返しだもん。
だから、「持ってるけど、これならもう一冊買ってもいい!」と思ってもらえるように、元本にはなかった付加価値をつけてるんだと思うんです(未収録原稿とか、CDのリマスターとか、浦沢直樹のカバーとか)。
それは、むしろ誠実なことだと思うのですが。

もちろん、勝手にやっちゃダメですよ(あったよね。知らないうちにベスト盤が出て、キヨシローが怒ったこと)。
でも、キヨシローの作品が、こうしてきちんとした、オフィシャルな形で(キヨシローの遺志を曲げずに伝えることを、ご遺族も認めて)生き延びていくっていうことが、キヨシロー本人も一番よろこぶことだと思うなぁ。

ちょっと頭に血がのぼってますが。
でも、ツイッターでぶちぶち文句いうのは、フェアじゃないと思うぜ。「無視されてもいい」っていう前提で文句言うのって、あまりにも子どもっぽくないかい?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.12

小学6年生、はじめてひとりで観に行ったのは斉藤和義だった

長男は中学2年生のとき、はじめてひとりでライブコンサートに行きました。サマソニ。
以来毎年、今年は2日とも行きました。


同じ年、中2の長男と、小4の次男、兄弟だけでさいたまアリーナへグリーン・ディを観に行きました。

ああ、もう2年前のことなんだ。

2/11土曜日、僕は自分で行こうと思って、斉藤和義の日本武道館のチケットを買ってたんです。「今年最初のライブは、斉藤和義だなぁ」なんて思いながら。
ところが、年が明けたくらいから、急に小6の次男が斉藤和義をよく歌うようになりました。『歩いて帰ろう』のギター弾き語りの練習を、延々としています。

もともとは、長男が当時読んでいた伊坂幸太郎関連で、長男が斉藤和義のCDを欲しがったのです。

『ベリーベリーストロング』という曲が、斉藤和義と伊坂幸太郎の、音楽対小説のコラボレーションなんです。
このCD、家族ですっかり気に入り、子どもたちは他にもたくさんのCDを借りてきていました。

「なぜ?」とは思うのですが、武道館ライブの直前になって、子どもが『歩いて帰ろう』を歌っていたら、やっぱり気になります。
「実は、父さん、斉藤和義のコンサートのチケット、1枚だけ持ってるんだけど。……行く?」

最初のうちは迷っていました。ひとりだけで電車を乗り継いで九段下まで行き、大人に交じって武道館でコンサートを観る、ということが、イメージできなかったようです。
しかし、3日ほど考えて、結論がでました。「行く!」

九段下までの電車の乗り換え方法、武道館の席の説明。
「南と南東って、まちがえやすいからね」
「2階っていうのは、普通の3階の感覚だからね」

17:00開場の頃には着いていたようです。「トイレにいってくる」「もうすぐ始まりそう」というメールがきました。
そして、21:00くらいに「終わった」。

そこからが冒険だったようです。来た時の経路で帰ろうとしたら、めちゃめちゃ混んでて「これは乗るのムリ」と判断。急きょ、九段下から別経路で帰ってきました。
ほお。
遠回りしましたが、無事に帰宅しました。

その夜は疲れ切っていましたが、次の日、うれしそうにライブの報告をしてくれました。
「前の席がちょうど空いてたから、よく見えた!」
「全部、知ってる曲だった!」
「オープニングが、すっごくよかった!」

スリルがあっただろうなあ。
そのぶん、忘れられないライブになったんだろうなあ。
絶対、僕が行くよりも、子どもに行かせて正解でしたね。


| | コメント (8) | トラックバック (0)

2012.02.07

遅くなりました! 2012年1月始まりの22:00ドラマ

定点観測を続けている、民放22:00~ドラマ。
遅くなりましたが、今期のドラマ、出揃いました。

【火曜日】ハングリー!(フジテレビ系列)
主演の向井理をはじめ、国仲涼子、瀧本美織、とNHK朝ドラメンバーが集結。
しかし、向井理は、水木しげるにしか見えません。あと、ベースマンの役柄設定は映画「BECK」とかぶります。
稲垣吾郎も、いつもの役柄。つまり、「どっかで観たことあるよな~」感がムンムンします。
フレンチ・レストランの話なので、毎回こった料理が出てきます。早速、レシピ本も出ています。
THE BAWDIES の主題歌が、印象に残ります。
片桐はいりに注目、でしょうか?

【水曜日】ダーティ・ママ!(日本テレビ系)
こりゃもう、永作博美のカーリーヘアに尽きますね。「家政婦のミタ」に続いて、女優さんに新しい役柄を割り当てる水曜日。こういうのは、好感が持てます。
そのぶん、他の出演者は、いつもどおりの「安定した」役柄と演技。香里奈、上地雄輔……。ナイス、いつもどおり!
八嶋智人、佐藤二朗、安田顕、野間口徹といった脇を固める面々も豪華。
しかし。香里奈って、いつの間にこんなに売れっ子になったんだろう? おつかれさまです!

【木曜日】最後から二番目の恋(フジテレビ系)
小泉今日子は、すっかり大人の女優の貫禄が出てきましたねー。40代女の会話がリアル! と一部で評判のようです。
不思議なのは、内田有紀です。引きこもりの役なのですが、いつも目深に帽子をかぶっているため、ほとんど表情が見えません。これはこれで難しい役かも。
中井貴一が、むりやり渡されたエロ雑誌につい見入ってしまう、というシーンがありましたが、「お前ははじめて入った風俗店で、高橋ひとみの前で泣き出したじゃないか!」とツッコみたくなったのは、僕だけではないはず。おそるべし「ふぞろい」のトラウマ。
(追記)
浜崎あゆみのエンディング曲よりも、ドラマ中に流れる英語の歌のほうが気になる人は多いはず。正式にクレジットはされていませんが、ヤエル・ナイムという人のようです。

【金曜日】恋愛ニート~忘れた恋のはじめ方~(TBS系)
仲間由紀恵は仲間由紀恵だなぁ。というのが感想です。市川実日子、りょう、という助演女優さん、好きです。
佐々木蔵之介、なんか精彩を欠いてないっすか? どうした、蔵之介! がんばれ、蔵之介!
ところで、仲間由紀恵は、室井滋が社長をする出版社の営業マン、という役柄です。通常は、出版社と書店さんの間に「契約をとる」「取引先」という商行為はありません。しかし、例外として、そういう商売をしている出版社も、あるにはあります。そのタイプの有名な出版社で、社長が女性といえば……。

全体に今期のドラマは、いつになく「どっかでみたことある」感が強いような気がします。
しかし、「ダーティ・ママ」以外は原作なしのオリジナル、というところに注目です。コミック原作のドラマが、ホントに多いですからねー。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.02.03

青春スポーツSF小説、かな?『コロヨシ!!』


コロヨシ!! (角川文庫) 三崎 亜記

”「掃除」が競技!? 前代未聞の奇想青春小説”という惹句にひかれて、手に取りました。
青春モノ、好きなんです。
もう我が子が高校生だっていうのにねぇ。

前半、わりと普通の高校生スポーツもののタッチで進みます。
ただ、何しろ時代も国も、近未来(?)の設定なので、「これ、日本の話だよな?」と何度も不安になります。
何しろ題材となるスポーツが「掃除」。
羽子板の羽のような「塵芥」を、長い棒(ま、箒ですね)でコントロールして、その技術や芸術性を評価するという、奇想天外なスポーツなんです。

まあ、よくこんなこと、思いついたもんだ。

複雑で、謎の歴史を持つ競技、というあたりは、万城目学の『鴨川ホルモー』等の一連の作品に通じるところがあります。

『鹿男あをによし』は未読なんです。すんません。

しかし。後半になると、主人公はぐいぐいと「掃除」の謎に巻き込まれていきます。
青春スポーツの典型である、「道を究める」という世界にとどまらないのが、この本の特長です。
大人たちの都合に振り回され、いつのまにか駒として動かされている。
その中で、自分の「掃除道」を追求することによって、主人公が「自由」について考え、自分なりの回答を見出すところは、ビンビンきました。

500ページを超える分厚い文庫本なのですが、後半に行くにつれて加速して読めました。

しかし、謎はいくつも残したままになっています。
うーん、続編が出たら、読まなきゃなー。

いろんな意味で、異色の青春スポーツ小説。好き嫌いはある程度分かれるかもしれませんが、僕はオススメします。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

« 2012年1月 | トップページ | 2012年3月 »