« 面白がる | トップページ | 一度はスナフキンを夢見たっていいじゃないか »

2012.03.14

「椅子を彫刻刀で削っちゃったのね」

昨日、次男が突然話し始めました。
「自分の椅子の座るところを、ガーッて彫刻刀で削っちゃったのね」

ん? さっき見たけど、お前の椅子、なんともなってないじゃん?

「そうじゃなくて、学校の椅子」
「図工のとき、アイデアがなかなか浮かばなくて、ウーッって思って、ついやっちゃったんだよね」

あらあら、大変。

「先生には自分から話した?」
「話した」
「先生は、なんて言ってた?」
「どうしたらいいのか、自分で考えなさいって。やっぱり、掃除とかかなぁ」

ステキでしょ、この先生。女性なんですけどね。
次男は今週末に小学校の卒業式を迎えます。
しかしまた、最後の最後にねぇ。

「お前がやったことの、何が悪いか、わかるか?」
「彫刻刀で削っちゃったこと?」
「まあそうなんだけど。学校の椅子だろ? お前のものじゃないじゃん? 卒業したら、誰か他の子が使う椅子だよね。その子、傷だらけの椅子になっちゃったら、イヤだよね」
「うん。そうだね」
「しかも、どの子に当たるのかわからないよね? 謝りようがないよね? その椅子は、何年も何年もずーっと学校にあって、将来何人もの子が、イヤな気持ちになるね。そこまで考えなかったことが、悪いんだよ」
「うん、ホントだ」

「じゃあ、何をしたらいいと思う? やっぱり掃除とかかな?」
「掃除は普通にみんなでやることでしょ? お前だけが、傷つけちゃった椅子と、それを使うことになるかもしれない子たちに、ごめんなさい、をこめなきゃいけないんだよ」
「そっかー」
「難しいよね。でも、何かできることはないかい?」
「……。あ、毎朝早く行って、教室の机を全部拭くのはどうかな?」
「お、いいね。そうしたら、少なくとも今のクラスの子たちは、気持ちがいいよね」
「……でも、これからその椅子を使う子には、謝れないんだよね……」
「それは、ずっと自分で抱えるしかないんだよ。いまできることをやって、”あのときはゴメンナサイ”っていう気持ちを忘れないことだよ」
「わかった」
「汚い雑巾で机を拭いたんじゃ、みんな気持ち悪いよ。新しい雑巾、持っていけ」
「わかった。明日は10分早く学校に行くね」
「そうしとけ」

連絡帳に、先生からのコメントが書いてありました。
「考えがおよばなかった行動が、どういうことにつながっているのか、もうわかる歳になりました」

ね、ステキな先生でしょ?

小学校へ登校するのは、あと3日だけ。
最後の最後で、いい指導をしてもらったね。
忘れないように。

|

« 面白がる | トップページ | 一度はスナフキンを夢見たっていいじゃないか »

コメント

なにやらホロリ

これは大人になってもなかなか難しい。
あえてしない人もいるくらい。

息子さん、こういう話をスっと理解して行動に移せるって、なんて素敵。
先生とまろさんの連携プレーも完璧です!!

私も、これから先のこと考えようって思いました(^-^)

投稿: なかにし | 2012.03.14 07:47

小学校6年間、本当に先生にも、友だちにも恵まれてきたと思います。
なかなかユニークな少年になりました。
基礎工事はだいたいできてきたので、これから後は、どんどん大人になってくことでしょう。
あんまり「正しい中学生」になりすぎないよう、気持ちをゆるゆるにゆるめて、子育てに励む所存でございます。

投稿: まろ | 2012.03.14 08:25

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/82042/54216258

この記事へのトラックバック一覧です: 「椅子を彫刻刀で削っちゃったのね」:

« 面白がる | トップページ | 一度はスナフキンを夢見たっていいじゃないか »