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2012年6月

2012.06.17

明太子マヨなら何をしても許されるのか?

今日、ちょっと時間があったんで、近所の焼き鳥屋さんに行ってきたんです。
「ホッピー。白ね。それと、お新香」
「焼きもの、頼んでいい? レバー、ハツ、せせり。あと、ナンコツ。塩で一本ずつね」

「そういえば、いろんなつくねがあるんだよね。おすすめは?」
「ん~、じゃあ、明太マヨつくね、なんてどうっすか?」
「ん~、それ一本頼むわ」
「毎度あり!」

届いたのは、いわゆる「つくね」の上に、「明太子マヨネーズ」がかけられたものでした。
まあ、まずくはないよ、まずくは。
でもさぁ。……なんだろう、この釈然としない気持ちは。

僕の最初の「明太子マヨネーズ」体験はいつだったのか?
それは、中学生の時でした。
当時はお弁当持参でした。友人と一緒に弁当を広げていたら……。
「あれ、それ、何?」
「タラコだよ。これかけるとうまいんだよ」
彼が取り出したのは、キューピーマヨネーズの小袋でした。

わが家ではそれまで、タラコは焼いて食べるものでした。生のタラコ、それもマヨネーズつき。衝撃的でした。
「生で食べちゃうんだ……」
「お弁当に、マヨネーズ持ってくるとは……」

その後しばらくそんなことは忘れていたのですが、コンビニのおにぎりに、最近「明太子マヨ」が出てきました。
まあ、まずハズレはない選択ですよね。
コンビニでおにぎりを買う時の、安全な鉄板メニューが、「シーチキン」から「明太子マヨ」に代わりました。

去年、長男が通う高校の学園祭に行ったときです。
生徒たちが出している飲食店を冷やかしていました。お昼どきだったので、お好み焼き屋さんに入りました。
「君たちのオススメメニューはどれなの?」
「明太子マヨ、です!」
じゃあそれ、と頼んだのです。
まあ、「明太子マヨ」だったら、こんなだよな。でも、やっぱりお好み焼きはソースで食いたいな。二枚目が「明太子マヨ」なら許せるけど、いきなりこれはないよな。
しかし、時代はすでに「明太子マヨ」のようでありました。

「明太子マヨネーズ」

このメニューに、なんともいえない「支配されました感」「まいりました感」「めっそうもございません感」を感じるのは、僕だけでしょうか。
謀反を起こすにしても、きっかけが難しい。
誰もがつい納得してしまう安定感。
大人から子供まで、幅広く魅惑する懐の広さ。

しかし。
つくねに「明太子マヨネーズ」をかけた瞬間に、それはもう「つくねに明太子マヨネーズをかけたもの」ではなく、「明太子マヨネーズを鶏ひき肉のハンバーグにかけたもの」になっている。
これって、おそろしいことじゃありませんか?

「明太子マヨネーズ」は、近々天下をとる器だと思います。
表だって荒げた手段を使わず、何年も何年もかけてこの国に浸透してきました。
しかし、僕は気がついてしまった。
明太子マヨネーズなら、何をしても許されるのか?
どう思う?

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2012.06.16

僕が読んだ本を息子が読む。息子が読んだ本を僕が読む。

『僕らが死体を拾うわけ 僕と僕らの博物誌 (ちくま文庫)』/盛口満

この本はずいぶん前に読んでいました。
著者の盛口満さんのことは、前から知っていました(あ、一方的に、です)。お見かけしたこともあります。
生物好きで、ナチュラリスト。
生き物に関するものに何でも興味があり、拾い、調べ、考え、記録する。
この本が書かれた当時、著者は学校の先生なのですが、「自然とともに生きる」授業は大変おもしろく、「こんな先生に出会いたかったなぁ」と思いました。

「生物」について調べ考えることは、「生」について考えること。この本ではもはや「哲学」と呼びたくなるような境地を垣間見ることができます。
文庫化されたのを機に再読したのですが、やっぱりおもしろい。

中学一年生の次男は、「生き物」とか「進化」とか「遺伝」とかに関心があるので、「これ、読んでみる?」といって渡してみました。
そしたら見事にツボにはまったようで、夕飯後の2時間くらいで一気に文庫本一冊を読み終えてしまいました。
「もし手元に置いときたいんだったら、あげるよ」
彼はうれしそうに文庫本を自分の本棚にしまいました。

一方、彼に教えてもらった本も、最近読みました。
『舟を編む』/三浦しをん

本屋さんの店頭で見かけて、最初のほうを立ち読みして、読んでみたくなったというので、僕が買ってきました。
「どんな話なのか、父さんまだ読んでないから、言わないでね」
ただ「おもしろかったよ」と言って、僕に渡してくれました。
なるほど。さすが本屋大賞、おもしろいわ。
今は、長男が読んでいます。

僕がすすめなかったら、おそらく子どもが読むことはなかったであろう本。
子どもが関心を持たなかったら、たぶん僕は読まなかったであろう本。

こういう関わり合いができるって、うれしいなぁ。

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2012.06.13

『円周率1000000桁表』

先日、大型書店に行った際にたまたま目にした本です。

『円周率1000000桁表』

1ページあたり、1行100桁×100行=10,000桁。そして×100ページで1,000,000(百万)桁。
ひたすら、円周率の数字だけが並んだ、小冊子です。

開いた口がふさがらない、を実体験しました。
誰が読むんだよ!
絶対にこの本の校正は、やりたくない!

いったい誰が考えたんでしょうねぇ、円周率だけで一冊の本を作ろうなんて。
アホや。
ちなみに、税抜価格は314円。芸が細かい。
発行元は「暗黒通信団」。まあ、いわば「同人誌」みたいですね。

そしてさらに。
僕が驚愕したのは、すぐ隣に見つけた、この小冊子群!

「月刊」って……。
もう一度。「月刊」って……。

「2011年現在では、円周率は小数点以下10兆桁まで計算されている。(Wikipediaより)」
そうですから、確かに毎月出しても、しばらくは続きますわな。
しかし、「月刊」って……。

さらに、発行元のサイトによれば、

-------
『円周率3141桁詠唱』 真実のみを詠唱する会著 
CD  税抜314円  ISBN 978-4-87310-093-7
運転中に聞いちゃダメよ。
-------

という商品もあるそうな。もはや合法ドラッグか?
いらない。いらなーい!


↑まあ、このマグカップくらいなら、買ってもいいかなー。
って、絶対オレ、いま感覚おかしくなってるって! いらないって!

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2012.06.08

「とりあえずビール」が通用しない飲み会

今夜は、長男の中学卒業時のメンバーによる「謝恩会」に出席します。
3月に震災が起きて、中止になっていたものです。
「ま、これは出なくてもいいだろう」と思っていたのですが、知り合いのお母さんからメールで誘われ、出席することにしました。
当時の担任だった先生も、幾人かいらっしゃるようで、楽しみであります。

しかし。
おそらく出席者のうち、男性は僕と先生、3人くらいでしょう。あとは全部お母さん、だろうと思います。
こわいもので、僕は「お母さんたちの飲み会」のほうが、「お父さんたちの飲み会」よりも気楽に参加できます。主にPTAで一緒に活動していた方々との会話に慣れてしまったので、「男の飲み会」のほうが緊張します。何を話せばいいのか、よくわからない。
あと、子どもとの関係も、僕はたぶんお母さんたちに近いポジションなので、他のお父さんたちとはスタンスが違う、とも感じているのかもしれません。

お母さんたちの飲み会、参加したことがない、という方々も多いと思います。
会社の飲み会、同級生との飲み会とかとの、一番大きな違いは、「とりあえずビール」という概念がないことだと思います。

わかぎゑふさんのエッセイで読んだことがあります。
劇団の打ち上げの席で、もっとも大事なのは、いかに早く最初の乾杯をするか。
とりあえず全員ビールを頼んで、最初の一杯を飲み、以降はお好きな飲み物をどうぞ、というのが正しい姿勢であって、いきなり「僕はレモンハイで」とか、ややこしいオーダーをする新人がいたら、
「あんたな、最初はビール。空気読まんかい!」
と先輩が指導するのがあたりまえ、という内容でした。

しかし。
お母さんの飲み会には、そんな概念はありません。
阿部寛が戸田恵梨香に教えたように、「ビール以外の人は手をあげてください、と聞いた方が早い」という社会人ルールも通用しません。
阿部寛、敗れたり。

「わたし、生グレープフルーツサワー!」
「わたしは、ウーロン茶」
「この、オレンジなんとかっていうのは、何ですか?」
「あらいやだ、それ、おいしそう! すみませーん、生グレープフルーツサワー一個キャンセルして、トロピカルサワーに変更!」
「あら、じゃ、わたしはそのキャンセルした生グレープフルーツサワー、いただくわ」
……わけわからん。
……ものすごくめんどくさい。

しかし、わーわー言いながらメニューを確かめるのも、お母さん飲み会の楽しみのひとつなのでしょう。
アルバイトの店員さんには酷ですわなぁ。

お母さん飲み会に参加したら、全員そろって最初の乾杯ができるのは、20分後、くらいに思っていたほうがいいでしょう。
僕はそれを眺めながら、先に頼んだ生ビールに口をつけちゃったりします。
社会人飲み会ではタブーとされる「乾杯前に飲んじゃう人」ですが、お母さん飲み会でそんなことやってたら、いつ飲めるのかわかりません。

これからお母さん飲み会に出席される方々の、参考になれば何よりです。

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2012.06.04

2012/06/03 ライブのセットリスト

2012/06/03 @市川真間 アルマナックハウス

1)それはスポットライトではない(It's not the spotlight)/Gerry Goffin、浅川マキ
2)やせっぽちのバラッド(Ballad Of Thin Man)/ボブ・ディラン
3)ドイナカ・ロック・シティ(Detroit Rock City)/KISS
4)アナーキー・イン・2DK(Anarchy In The UK)/セックス・ピストルズ
5)こりゃどうも
※以降、「じゅんとまろ(仮)」
6)サティスファクション((I Can't Get No)SATISFACTION)/ローリング・ストーンズ
7)ロックンロール・ジプシー(Rock'n Roll Gypsy)/ジェシ・デイヴィス、三宅伸治
8)ザ・ウエイト(THE WEIGHT)/ザ・バンド、石田長生

今日はちょっと長く歌いすぎました。ゼーゼー。

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2012.06.03

やるな、マーク・ザッカーバーグ!

フェイスブックというものをやってみているんですが、これ、もともとは「理屈っぽくて」「嫌われキャラ」「オタク」の、マーク・ザッカーバーグという若者が、ガールフレンドにふられた腹いせに、ハーバード大学の女の子の「格付けランキング」システムをつくったことが発端(ということになっています)でつくられた、まあ、人脈システム。

そのあたりのエピソードは、映画『ソーシャル・ネットワーク』に、面白おかしく描かれています。とてもいい映画です。

で、このフェイスブック、本人が実名で登録するのが原則です。だからこそ、不思議な現象が起きるんです。
システムが勝手に、「この人、友だちじゃありませんか?」ってレコメンドしてくれるんですが、ときどき、「えっ、あいつじゃん!」っていう、とんでもないつながりがあるんです。

高校時代の友人、Mくんとは、そのようにしてフェイスブックで、高校卒業以来およそ30年ぶりに再会したのでありました。
Mくんとは1年生、2年生と同じクラスで、3年生の時も隣りのクラスだったので、何かと気心は知れていました。
人気者なんだけど、スカしてなくて、なんか可愛げがある、憎めないヤツ。
学園祭ではもう一人の友人と3人で、フォークトリオを結成しました。彼ら2人の「アツイ」オリジナル曲。僕はギター担当で、アレンジとか、間奏のソロとかをやりました。
でも、今から思うと、あのときが一番ギターが弾けてた。アイデアとかバンバン出てくるし、ソロも弾きまくってた。

高校を卒業して、なんとなく連絡を取ることもなく、風のウワサで「東京にいるらしい」と聞くくらい。
そんなMくんと僕を、フェイスブックがつなげてくれました。すげーぞ、ザッカーバーグ!

ちょっと飲みに行こうよ、ってことで、先日新宿の居酒屋で再会しました。
ひと目でわかったね、お互い。
オレたちは「カレイの煮つけ」を肴に、飲んだねー、飲んだ。オレはビールで、きみはハイボールだ。
なにしろ30年ブランクがあるんだけど、タッチはちっとも変ってない。だから話がはずんではずんで。

「オレたち、実は高校ではじめて会ったんじゃなくて、小学校のときに話したことあるんだよな。覚えてる?」
「もっちろん! あんとき、お前はこんなこと言ってた」
「お前は変わってないな」
「お前も変わってないな」

あの頃、オレたちが一生懸命になっていたものって、
あの頃、オレたちが必死になって守っていたものって、
けっして幻なんかじゃないよなぁ?
なんで、あんなに必死になれたんだろうな?
これっぽっちの疑いもなかったよな?

オレたち、まだまだやれるよな?
オレたち、もっともっと磨きあえるよな?

頼むぜ、同級生。いい歳、とろうぜ。

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