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2014年8月

2014.08.16

子は家の外で育つ

中3の次男、1年生から続けてきた卓球部、ついに引退となりました。

この夏の総体、地区予選。団体優勝。個人ベスト8。
シングルスでの金メダルがなかなか取れなかった彼は、期するものがあったのでしょう。ベスト8で悔し泣き。
しかし、男女そろって県大会出場(団体も、個人も)となり、長男の頃から(長男も同じ中学の同じ卓球部でした)、僕が個人的に願っていた、夏の総体、県大会男女アベック出場が叶い、とてもうれしい。

続く県大会では、男子団体3位。見事、関東大会出場を決めました。シングルスも、同級生と一緒に出場権を得ました。

長男の頃は、県大会に出られるだけでも大変なことでした。
次男は、3回連続で関東大会出場。

すごいなー。

強い選手を集めるわけでもなく、本当に1年生で入部して、はじめてラケットを握ったメンバー。
いわゆる「クラブチーム」に所属している生徒も、ひとりもいません。

なぜ彼らが、こんなに強くなれたのか。

ひとつには、外部指導者である「コーチ」の存在。兄弟あわせて6年のおつきあいです。
親にも、先生にも話せないことが話せる、唯一信用できる地域の大人。
彼らはコーチを信頼しきって、指導を素直に受け、ときにはプライベートな話もし、とても濃密な関係を作り上げてきたように思います。

そしてもうひとつは、放課後に自由参加で行う、外部練習。
小学校・中学校の体育館を借りて、地元の大人たちが集まっている卓球クラブに、コーチのお力添えもあって参加して、大人たちに稽古をつけてもらいました。
長男いわく、
「オレが行ってた頃なんて、中学生はほとんどいなかったから、自分から勇気を振り絞って知らない大人の人にお願いしないと、一度も球を打てないまま終わることになるから、必死だった」
そうです。
それでいいのだと思います。
素直に頭を下げてお願いして、練習の相手をしてもらう。
そのかわり、道具の準備や掃除、後片付けは中学生が率先して行う。あいさつも大きな声でする。体育館入口の靴は、全部きちんと揃える。

長男の頃から(あるいはもっと前から)、時間をかけて、真面目に取り組んできた中学生の姿に、大人の皆さんは応えてくださいました。
2年半、毎週毎週通ってくる子たちです。大人も顔を覚えてくださいます。

そして、学校の顧問の先生もがんばってくださいました。新人で、卓球のことも、学校にも慣れていないうえに、おそらく初任者研修で忙しい中、一生懸命に顧問をつとめてくださいました。
その姿と努力は、僕よりも子どもたちのほうが、よっぽどよく知っています。
うれしいことに、異動されたかつての顧問の先生方、校長先生、担任の先生方も応援に来てくれました。

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次男の県大会の応援に行く朝、お向かいのおばさんと、
「早いのね。今日は何?」
「次男の中学卓球の県大会なんです。勝てば関東大会で、彼らは本気で狙ってるんです」
という会話をしました。
「あら、そうなの! お父さんも応援がんばってね!」

見事関東大会出場を決めて帰宅すると、アパートのまわりに人だかりが。
先に着いた中学生たちが、うちのアパートのまえにたまっていました。
「おいおい」と思ったのですが、様子がおかしい。

お向かいのおばさんが、いち早く「関東大会出場決定」の朗報を聞いて、顔も知らないチームメイトたちに、紙コップを配って、ジュースをふるまってくださっていました。

「本当にがんばったわね!」
「すごいことよ!」

「お父さんはビールのほうがいいんだろうけど、ジュースで勘弁してね」
涙が出そうになりました。
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さすがに関東大会の壁は厚く、次男の卓球生活は終わりました。
お世話になった、小学校の卓球クラブに、親子で報告とお礼に行きました。
どの方も、
「いやあ、よくがんばったよ」
「また、いつでも卓球しにおいで」
と、優しい言葉をかけてくださいました。

息子たちは、卓球を通して、たくさんの大人たちと関わってきました。
僕には、そのすべてはわかりません。

中学生の男の子たち。もう、家の中だけでは手に負えません。
そんな時期に、家の外で、学校の外で、学んできたことの多さと濃さ。

今ごろになって言うのもヘンですが、うちの兄弟は、外で育ててもらいました。
親父のいうことや先生の言うことは聞かなくても、スポーツを通して、本来知り合うことのなかった年上の人たちにたくさん出会い、そこで大切なことをたくさん教えてもらいました。

うちの息子たちを鍛えていただいた、地域の大人たち、先輩たち。
みなさんのお力がなく、家の中だけで育っていたら、全然違う子になっていたような気がします。

親の力なんて、小さい小さい。
卓球を引退しても、どうか見守ってやってください。
そして彼らは、新しい「外の大人や先輩」を、これからは自分でみつけていくことでしょう。

そうして、彼らはたくましくなり、僕の力じゃとても教えられないことを、たくさん身につけるんでしょう。
そういう環境に、子どもたちがいられることを、心から感謝します。
子どもは、たくさんの大人と触れ合ったほうがいい。
怒られたり、説教されたり、バカ話をしたりしながら、だんだん少年から青年になっていくんでしょう。

これまでお世話になったみなさん、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
また、これからお世話になるみなさん。うちの子に関しては、かまうことはありません。ボッコボコにしてやってください。
よろしくお願いいたします。

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2014.08.03

『めしばな刑事タチバナ』の謎の扉絵

気がついたら14巻目が発売された、『めしばな刑事タチバナ14巻』。
今回の重要テーマは、「チャーハンは、パラパラか? しっとりか?」。
こういう、しょうもない食べ物にまつわるこだわりを、14巻かけて追及するこの作品には、頭が下がります。

昨年テレビ映像化もされました。

とある警察署を舞台に、こんまい「食」へのこだわりを、ひとりもので外食、自作の家飯で暮らす刑事たちのエピソードと薀蓄で構成されています。

最新巻である14巻を買ってきて読んだのですが、どうにも理解できないページがありました。
P.163、「第170ばな、チャーハン大会議 その4」の扉絵です。
001
『めしばな刑事タチバナ 14巻』P.163より

この絵の中で、若い五島刑事が持っているモノがなんなのか?
しばし悩みました。この画像です↓。
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彼がテーブルの上で持っているモノは、何?
しばらく考えました。
で、無理やり出した結論は、「テーブルの下に潜り込んでいる副署長の靴を保管している」。
全然靴には見えないんですけど。もうちょっと丁寧に描こうよ。
006

でも、どう考えても「靴」だと認識するのが、一番妥当なんじゃないかと思い当たりました。
でも、なぜ副署長は靴を脱いだんでしょう?
この絵からは、その必然性が、まったく感じられません。

ここではたと気がついたのが、この扉絵は、何らかの映画のシーンとか、名画のワンシーンに対する「オマージュ」なのではないか、ということです。

本編中に「12人の怒れる男」の話題ができてきます。でも、僕はその映画を観たことがない。
もし、ご存知の方がいらっしゃって、「あー、これはあの映画のあるシーンへのオマージュだよ」とおっしゃっていただければ、どんなに楽になることか。

なぜ、副署長は、わざわざテーブルの下に入り込んでいるのか?
そして、その際になぜ靴を脱いだのか?

ご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。
ご一報をお待ちしております。

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