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2014年10月

2014.10.22

2014年10月はじまりの22:00ドラマ

【火曜日】ステキな選TAXI(フジテレビ系)
バカリズム脚本、竹ノ内豊主演。毎回ゲストを呼んで、竹ノ内豊が演じるタクシーを「道具」に、あれやこれやの事件が起きます。「鶴瓶タクシー」みたいなものです。通しのテーマは「選択肢」。
ただ、ちょっと、飽きちゃうんじゃないかなー。1回目を見たら、もういかなー、と感じました。深夜枠のドラマっぽい。今後「今回はこう来たか!」と驚かせてくれることを期待します。
ウエイトレス役で毎回出る(と思われる)、南沢奈央が好き。

【水曜日】きょうは会社休みます。(日テレ系)
「私は女をこじらせている」印象的な言葉から始まりました。綾瀬はるか様、帰宅後に自宅の冷蔵庫から缶ビールを取り出して飲ませたら右に出る女優はいません。玉木宏との共演は「鹿男あをによし」以来でしょうか。
仲里依紗、お久しぶりです。応援しています。高畑淳子は、「昼顔」に続いて連続の22:00ドラマですね、おつかれさまです。福士蒼汰という株はいつまで買いなんでしょうねー? これだけ知ってる俳優さんが揃っていると、安定感あり。

【木曜日】ディア・シスター(フジテレビ系)
奔放な妹、石原さとみ。劇中年齢・実年齢27歳。身長157cm。几帳面な姉、松下奈緒。劇中年齢・実年齢29歳。身長174cm。まさに、凸凹姉妹のできあがりです。松下奈緒の役柄イメージは従来通り。石原さとみは、弾けています。「間接キッス、してみ!」のCMも流れます。この路線の石原さとみははじめて見るので新鮮。期待してます。2人の母親が片平なぎさ。濃い。
平岡祐太は、「花咲舞が黙ってない」「家族狩り」に続いて、局をまたいでこの時間帯3回連続の登板。22:00ドラマウオッチャーとしては、こういう人を見逃したくないです。
はちゃめちゃな展開に期待します。

【金曜日】Nのために(TBS系)
湊かなえの原作。「夜行観覧車」のスタッフが集結したそうです。期待は高まります。
榮倉奈々は女優として幅が広がったんじゃないでしょうか。そも「アラカマナ!」の「黒の女教師」で突き抜けたのではないかと、勝手に思っています。窪田正孝、小出恵介、三浦友和と助演もばっちり。美保純、好きです。
山本未來は「アリスの棘」に、柴本幸は「ST 赤と白の捜査ファイル」に出ていました。22:00ドラマを踏み台に、大きな役を掴んでください。

前クール、TBS金曜日の「家族狩り」、期待していたのでがっかりしました。
今期の「Nのために」は、原作をがまんして読まずにつき合います。今度は頼むよ。

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2014.10.18

『クローバー・レイン』大崎梢

書店員さんなどの間では、話題になっていた本だそうです。
著者の本は何冊か読んでいます。出版業界の、リアルな現場を描いていて、おもしろく読んでいます。

『クローバー・レイン』大崎梢

主人公は、大手出版社の文芸書籍編集部員の、工藤。
僕は文芸書の世界を目の当たりにしたことがありませんので、著者との関係、原稿に対する姿勢など、新鮮に感じました。
しかし。
僕はかつて、出版社の営業部にいた人間として、この工藤が、そんなにおもしろいとは思えないのです。
彼が、営業マンや他社の編集者、書店さんや著者と触れ合う中で、売れる本をつくるということの本質をつかんでいくのですが、

そんなこと、入社7年目で気づくなよ!
それまでの間に、教えてくれる先輩や上司はいなかったのかよ!
と思ってしまいました。工藤、あまーい。

むしろ、営業の若王子、ライバル社の編集者・国木戸などのほうが、ずっと共感できる。そして、ベテラン作家の芝山。いいねー。男だねー。

これから出る本が売れるかどうかなんて、誰にもわかりません。
いくら気合を入れても、売れないときは売れない。
誰も気に留めなかった本が、思いがけず売れる。
出版はそんなことの繰り返しです。

だからこそ、芝山がいう「蛮勇」というものが、著者にも、出版社にも、書店にも必要だと思います。
野蛮な勇気。
野蛮でなければ、勇気じゃないよね。勇気はいつでも野蛮であるはずだよね。
モノを売るって、そもそも野蛮な行為なのかもしれませんね。
これからも、野蛮でいよう。ウオーッ!

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2014.10.03

錆びつくくらいなら、すりきれたい

今から20年くらい前、上野の明正堂書店で本を買ったら、オリジナルの「しおり」が挟んでありました。
有名な版画家さんによるものだそうです。

基本は、こういうの。
Shiori00351219558045

カバー用紙もかっこよくて、こんなの。
Meishodo1999

氏原忠夫さんという版画家さんの作品のようだ。

その日、何の本だったか、買ったときにはさまっていた「しおり」のデザインとコピーにやられました。
「錆びつくくらいなら、すりきれるほうがまし」
30代の僕は、「ガーン!」と頭を打たれました。
すげー。
これだ!
と思いました。
あのときの「しおり」、取っとけばよかったなー。

まだインターネットなんてあてにならない頃だったし、「検索」なんてする発想もなく、ただその「しおり」を見て、「そうだよなー」と、ひどく共感したのでした。

そして僕は会社員としての素行がどんどん悪くなり。
だって、会社で「錆びつくくらいなら、すりきれるほうがまし」なんて言っても、共感してくれそうな人なんてひとりも思い当たらなかったから。
僕は、会社の中で、音のないロックを奏で、パンクのビートで暴れた。

それがよかったってわけでもないし、かといって無駄だったわけでもないと、今は思いますが、「しおり」に書いてあったセリフが、僕を突き動かしたことに変わりはありません。

まわりにいるのはみんな、
錆びつこうとしてるヤツらばっかりだった。
すりきれるなんて、まっぴらだと考えるやつらばっかりだった。

オレは、そんなのイヤだ。突っ走ってやる! おお、ベイビー、オレたちは走るために生まれてきたんだぜ!
でもさ、ブルース・スプリングスティーンを聞いて、本当に走り出すやつなんて、誰もいなかったんだよ。
おしゃれな音楽のひとつに過ぎなかった。
会社の人たちから希望を募って、ボブ・ディランの武道館チケットを代表してまとめて買ったら、当日にキャンセルする人が続出だ。泣く泣くダフ屋に売ったよ。何万円か、損した。
もう二度と、この会社のヤツらは信用しねぇ、と思った。
まあ、ただのおせっかいだったんだな。彼らには、ボブ・ディランとマイケル・ジャンクソンは、別に変らなかったんだろう。そういう生き方もあんだろう。

後に、「錆びつくくらいなら、すりきれるほうがまし」というセリフを、ニール・ヤングが歌っていることを知りました。それだけで、もうニール・ヤング、好きだ! お前、わかってる!

いまだに、「錆びつくくらいなら、すりきれるほうがまし」と言っていたくて、ニール・ヤングの替え歌をつくって、ときどき歌っては「そーだよなー」と思います。まだぶれてない。

アマチュアのライブの一曲の演奏の中で、ほんの一節だ。
誰も気がつかないだろう。

そして、「世の中の人々が、小さなメッセージに共感してくれることなんて、とても少ない確率なのだ」ということも知りました。聞いちゃいねんだよ。

そして、ちょっと根をつめて仕事をしてると、こんなことを言ってくる。
「自分を大切にしましょうよ」
「家族のことも大事にしましょうよ」
「仕事だけが人生なんて、寂しくないですか?」
「あなたはあなたらしく生きればいいんですよ」
そんなことを言う人ばっかりだ。
今でもそうだ。ごめんね、心配してくれるのはありがたいけど、これっぽっちも響かない。

親切で言ってくれていることは、よくわかります。心配してくれていることには、素直に感謝します。
でも、そういう働き方、生き方しかできないんだ。

で、そういうと「逃げてる」と言われる。「家族がどんな思いをするのか、逃げずに考えてください!」
ああ、そのパターンの切り返しも、よーく知ってるよ。いままで、何度も何度も何度も何度も何度も何度も、言われてきた。

でも、何から「逃げてる」というのか、オレにはよくわからない。そんなに息子たちに迷惑をかけてるかな? また体を壊せばダメだけど、そうでなきゃ、いいんじゃない?
オレは、すりきれるほうを選ぶんだ。自分の意思で。

家族を大事にしない。
家庭生活をおろそかにして、家には寝るためだけに帰ってくる。
朝早く出かけて、終電で帰ってくる。
休日も出勤する。

たしかに、そんなことをしてたら、体が壊れました。家族もおかしくなりました。
でも、やっぱり今でも、自分の体をすりきらしてでも、錆びつくような仕事はしたくない。

矛盾してますか?
でも、どうしても、そうしかできないんだ。
それがおかしいのなら、誰か病院に連れて行ってくれ。
病気だと言われたなら、気がすむかもしれない。
そしたら、別の稼ぎ方を考えるよ。

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