2017年10月始まりの22:00ドラマ
今クールの22:00ドラマは、とても粒ぞろいだったと思います。
ひさしぶりに、録画がたまりすぎることなく、楽しく観ることができました。
【火曜日】監獄のお姫さま(TBS系)
クドカンワールド炸裂。時間軸が行ったり来たりするので、ちょっと目を離しているとよくわからなくなります。それが「みせる」工夫だったのでしょう。
後で触れますが、さすが宮藤官九郎、コネタが満載。いちばんうれしかったのは、小泉今日子が「愛のさざなみ」(島倉千代子)を前川清とデュエットしたシーン。1987年のテレビ番組「メリークリスマスショー」でキョンキョンが、アンルイス、ユーミンと3人で歌った歌ですね。うーん、コネタ。
【水曜日】奥様は、取扱い注意(日本テレビ系)
綾瀬はるかは、別のドラマでもアクションに挑戦しているようですが、はじめて拝見。すばらしいですね。カンフー混じりの、ちょっと珍しいワザを使っていました。
金城一紀が脚本。「SP」の人です。すばらしい。西尾まりのクリーニング屋さんが「SP」にも出てきた「リバプールクリーニング」。コネター。
広末涼子ももちろんですが、本田翼がとってもよかったと思いました。今までのドラマのなかでいちばん自然に、力を抜いて演じてたんじゃないかなー。
【木曜日】刑事ゆがみ(フジテレビ系)
ノーマークだったのですが、とっても引き込まれました。 浅野忠信と神木隆之介に、稲森いずみ、そして山本美月。
毎回、わけありのどんでん返しが続くのですが、安直ではない。人間ドラマになっているので、深みがありました。そして、後で触れますが「コネタ」も「ラスボス」もうまく使っていました。
【金曜日】コウノドリ(TBS系)
安定の第二シーズン。座長・綾野剛がうまくいってるんでしょうね。松岡茉優、坂口健太郎が育ち、卒業していきます。最終話では星野源、吉田羊までも。第三シーズンっていうわけにはいかないんでしょうか。原作を読んでいないのでなんとも言えませんが。
他の曜日に比べると、「コネタ」も「ラスボス」もないです。仕掛けは、次週の登場人物があらかじめ出てくるくらい。過去の登場人物が後で出てくるのはよくありましたが。
いちばん気になったのは、最近この時間帯のドラマに頻繁に出てくる、高橋メアリージュン。今作でもがんばっていました。インティライミはよくわかりません。
※テレビドラマはスマホを片手に
おそらく、そういうことになっているんでしょう。「SNS映え」が重視されてきてるんだなと感じました。
まず「コネタ」。
「監獄のお姫さま」のくどいくらいの小さなこだわり。菅野美穂がにゃんこスターとか、伊勢谷友介の「乳首が立ってる」を繰り返すところとか。
「刑事ゆがみ」での、定食屋シーンの背景に映っている客が、最初はけんかしていたのに、後の同じ場所では仲良くしている、とか。
ドラマを観ながら、同時にツイッターで「いまの、気がついた?」と、知らない人たちと共有しながら観るための、材料をあちこちに隠しているわけですね。
そして「ラスボス」の存在。中盤から小出しにして匂わせおいて、終盤で一気に解決する。これも「SNS映え」しますね。「奥様は、取扱い注意」の玉山鉄二、さらに西島秀俊。「刑事ゆがみ」のオダギリジョー。
ゲームっぽい感じですかね。
「コウノドリ」以外はどのドラマも、「SNS、ゲームを意識してるんだなー」と感じました。
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