« 2017年12月 | トップページ | 2018年2月 »

2018年1月

2018.01.21

息子から犬の臭いがしたことがある

高校3年生になった次男と話していて、ずいぶん昔に彼がしていたことの理由がひとつわかりました。

彼が小学3年生だったころ。
どうも、犬の臭いがするのです。

少し前から、おかしいな、おかしいな、とは思っていたのです。
聞いてみました。「なんか犬の臭いがしてるよ?」

野良犬を隠して飼っているのか? と思ったのですが違いました。
彼は、お風呂に入っても髪の毛を洗っていないのだと説明してくれました。
???

そのときは「なにそれ! ちゃんと洗いなさい!」とか言って、その後犬の臭いがしなくなったのだと記憶しています。

昨夜、何気ない会話の中で、その原因がわかりました。
ブランキー・ジェット・シティでした。
日本のロックバンド。

当時、僕が持っていたブランキーのCDを、彼は好んで聴いていました。
その中にあった曲のひとつが、「Spaghetti Hair」。
歌の中に「2週間も洗わない僕の髪の毛♪」というフレーズがあるのです。

小学3年生の彼は「かっこいい!」と思ったようです。あこがれちゃったみたいです。
で、2週間を目標に、髪の毛を洗わなかったわけだ。
その結果が、スパゲッティヘアじゃなくて、犬の臭いでした。

8歳とか9歳の男の子が、Blankey Jet Cityや、Green Dayや、Radioheadに夢中になっていました。
お父さんやアニキが持っているCDを借りて聴きまくり、
体を揺らしながらギターを弾いて、声変わりしていない甲高い声で歌っていました。
犬の臭いをさせながら。

その場面を思い浮かべると、なんだか胸が熱くなるのです。
いいぞ、がんばれ、負けるな! と思うのです。
忘れるなよ、と願うのです。
なんだかちょっと切ないような、いじましいような、気持ちになるのです。
今はすっかり大きくなって、隣りでiPhoneをいじってるんですが。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2017年12月 | トップページ | 2018年2月 »