映画・テレビ

2018.04.03

2018年1月始まりの22:00ドラマ

引っ越し等でバタバタしており、記事が遅れました。
旧住所で最後に観たドラマです。

【火曜日】きみが心に棲みついた(TBS系)
とにかく気持ち悪かった。全編を通して流れる向井理の悪意と暴力。そこから逃げられない吉岡里帆。ううう、もう観るのをやめてしまおうかと何度も思いました。テレビであってもドラマであっても、こういう陰湿な暴力は見ているのがつらいです。
そんな中、一服の清涼剤だったのはムロツヨシ。この人がいてくれなかったらどうなっていたことか。ありがとう、ムロツヨシ。
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【水曜日】anone(日本テレビ系)
これまた暗い。火曜日、水曜日と連続で暗い。広瀬すずってこんな子だったのね。本当の主役は田中裕子。だってタイトルがこの人の名前なんだから。
第二話でラーメン屋の客で出ていたのが、すわ親治。「8時だヨ!全員集合」でブルース・リーの物真似をしていた人。「西郷どん」では、篤姫の実父役でした。重箱の隅。
江口のりこがとってもいいですね。
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【木曜日】隣の家族は青く見える(フジテレビ系)
やっと木曜日になって、力を抜いて見られるドラマ。深田恭子にありがたや。高橋メアリージュンのセリフが増えていて、とてもうれしかったです。
しかし特筆しなければならないのは、やはり高畑淳子の復活です。「ひろし」にしか見えない松山ケンイチを、深キョンとともによく盛り立ててくれました。すばらしい。
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【金曜日】アンナチュラル(TBS系)
石原さとみの安定感に、一筋縄ではいかない脚本。毎回見ごたえのある、いいドラマでした。松重豊、井浦新、窪田正孝、そして市川実日子と共演陣にも文句がありません。
本作で耳にこびりついたのが、米津玄師の「Lemon」。「よねづ けんし」と読むんですよ、お父さん。
第五話で恋人の復讐を果たした青年は、泉澤祐希。いい顔をしてるよね。22:00ドラマでは「表参道高校合唱部!」「コウノドリ」での好演が印象に残っています。
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暗ーくはじまった一週間。後半になって取り戻しました。しかし「きみすみ」もなんだかんだ目が離せなかったのも事実。
瀬戸朝香って、イノッチの奥さんだったのね。

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2017.12.28

2017年10月始まりの22:00ドラマ

今クールの22:00ドラマは、とても粒ぞろいだったと思います。
ひさしぶりに、録画がたまりすぎることなく、楽しく観ることができました。

【火曜日】監獄のお姫さま(TBS系)
クドカンワールド炸裂。時間軸が行ったり来たりするので、ちょっと目を離しているとよくわからなくなります。それが「みせる」工夫だったのでしょう。
後で触れますが、さすが宮藤官九郎、コネタが満載。いちばんうれしかったのは、小泉今日子が「愛のさざなみ」(島倉千代子)を前川清とデュエットしたシーン。1987年のテレビ番組「メリークリスマスショー」でキョンキョンが、アンルイス、ユーミンと3人で歌った歌ですね。うーん、コネタ。
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【水曜日】奥様は、取扱い注意(日本テレビ系)
綾瀬はるかは、別のドラマでもアクションに挑戦しているようですが、はじめて拝見。すばらしいですね。カンフー混じりの、ちょっと珍しいワザを使っていました。
金城一紀が脚本。「SP」の人です。すばらしい。西尾まりのクリーニング屋さんが「SP」にも出てきた「リバプールクリーニング」。コネター。
広末涼子ももちろんですが、本田翼がとってもよかったと思いました。今までのドラマのなかでいちばん自然に、力を抜いて演じてたんじゃないかなー。
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【木曜日】刑事ゆがみ(フジテレビ系)
ノーマークだったのですが、とっても引き込まれました。 浅野忠信と神木隆之介に、稲森いずみ、そして山本美月。
毎回、わけありのどんでん返しが続くのですが、安直ではない。人間ドラマになっているので、深みがありました。そして、後で触れますが「コネタ」も「ラスボス」もうまく使っていました。
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【金曜日】コウノドリ(TBS系)
安定の第二シーズン。座長・綾野剛がうまくいってるんでしょうね。松岡茉優、坂口健太郎が育ち、卒業していきます。最終話では星野源、吉田羊までも。第三シーズンっていうわけにはいかないんでしょうか。原作を読んでいないのでなんとも言えませんが。
他の曜日に比べると、「コネタ」も「ラスボス」もないです。仕掛けは、次週の登場人物があらかじめ出てくるくらい。過去の登場人物が後で出てくるのはよくありましたが。
いちばん気になったのは、最近この時間帯のドラマに頻繁に出てくる、高橋メアリージュン。今作でもがんばっていました。インティライミはよくわかりません。
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※テレビドラマはスマホを片手に
おそらく、そういうことになっているんでしょう。「SNS映え」が重視されてきてるんだなと感じました。
まず「コネタ」。
「監獄のお姫さま」のくどいくらいの小さなこだわり。菅野美穂がにゃんこスターとか、伊勢谷友介の「乳首が立ってる」を繰り返すところとか。
「刑事ゆがみ」での、定食屋シーンの背景に映っている客が、最初はけんかしていたのに、後の同じ場所では仲良くしている、とか。
ドラマを観ながら、同時にツイッターで「いまの、気がついた?」と、知らない人たちと共有しながら観るための、材料をあちこちに隠しているわけですね。
そして「ラスボス」の存在。中盤から小出しにして匂わせおいて、終盤で一気に解決する。これも「SNS映え」しますね。「奥様は、取扱い注意」の玉山鉄二、さらに西島秀俊。「刑事ゆがみ」のオダギリジョー。
ゲームっぽい感じですかね。
「コウノドリ」以外はどのドラマも、「SNS、ゲームを意識してるんだなー」と感じました。

で、僕のコネタ。「刑事ゆがみ」第四話で、宝飾店店員としてチラッと出たのが伊藤麻実子。名わき役だと思います。
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2017.10.04

2017年7月始まりの22:00ドラマ

今期の22:00ドラマは、わりと早めに録画を見終わりました。
次々観てしまうということは、それだけ秀作がそろっていたということなんじゃないでしょうか。

【火曜日】カンナさーん!(TBS系)
渡辺直美一本で勝負を賭けてきました。がんばりました。ただ、今後彼女がドラマに出るたびに、「ああ、カンナさんね」と感じることになるのでしょう。出し惜しみなく、いま持っている引き出しを全部開けてくれたのは、好感がもてました。ちなみに、渡辺直美は、元ソフトボール部という設定。
山口紗弥加、トリンドル玲奈、工藤阿須加らも、期待を裏切らない好演(いつもどおり、ともいう)。
シシド・カフカ、佐藤隆太、高橋メアリージュンなど、短期のゲストもひとひねりありました。
一番印象に残ったのは、斉藤由貴。すばらしい。いま、いちばんいいときなんじゃないでしょうか。これから、もっともっと観てみたい女優さん……なのに。非常にもったいないし、残念です。
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【水曜日】過保護のカホコ(日本テレビ系)
日テレの水曜10時は、はずしませんね。高畑充希は、22:00ドラマは「問題のあるレストラン」以来だと思います。朝ドラを経て、立派になって帰ってきてくれました。こういうのが、22:00ドラマの醍醐味ですね。
火曜日の要潤と張り合う「ダメ夫」ぶりの時任三郎、安定感漂う、黒木瞳。そして、何をやっても濱田マリ。麦野くん(竹内涼真)も、まあこりゃ人気が出るよね。いいドラマでした。
一番印象に残ったのは、やはり三田佳子。「どんなにつらくても、ちゃんと寝て、ちゃんと食べて、好きな人の手を離さないで」。かっこいい。
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【木曜日】セシルのもくろみ(フジテレビ系)
開始前から、真木よう子が土下座写真を公開するなど、悲壮感漂うスタートでしたが、そんなにひどいドラマじゃなかったと思うんです。ちなみに、真木よう子も、元ソフトボール部という設定。
吉瀬美智子、長谷川京子、佐藤江梨子、芦名星、板谷由夏などなど、いわゆる美人女優が次々と登場し、しかも舞台がファッション誌。女性視聴者はこういうの、ひと言言いたくなっちゃうのかもしれません。僕は、「へー、そんなもんなんだー」と気楽に観ましたが。
ただ、ズルいと思ったのは、リリー・フランキー。この役はずるいよ。しかも、翌日金曜日のドラマにも準レギュラーで出てるし。ずるい。
一番印象に残った人としては、リリー・フランキーじゃあんまりなので、伊藤歩。「結婚しない」「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」「わたしを離さないで」「営業部長 吉良奈津子」と、22:00ドラマでいい味を出していましたが、ここにきてセリフがぐっと増えました。真木よう子と並んで前髪をあげると、顔の大きさが真木よう子の倍くらいあったのはご愛嬌。
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【金曜日】ハロー張りネズミ(TBS系)
演出の大根仁が、「週刊真木よう子」「モテキ」「まほろ駅前番外地」と、テレビ東京で手がけたドラマを、大好きで観ていました。いわば、「まほろ駅前番外地」をTBS22:00の予算で、思う存分にやりました!って感じ。瑛太だし。音楽もかっこいいし。
もう、深田恭子と山口智子っていう時点で、OKです。森田剛もよかったし。毎回、脚本もゲストも、手を抜いていません。あ、「外道番長」の後藤洋央紀は例外です。
個性的で印象に残った人が多かったのですが、あえて、蒼井優。いいっすねえ。
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※今回の問題提起
「カンナさーん!」の斉藤由貴の不倫、「セシルのもくろみ」の真木よう子のコミケ問題と、ドラマ放映中のスキャンダルがありました。
でもねー、芸能ニュースには興味ないし。
不倫してようが、していなかろうが、斉藤由貴はすばらしかったし。
真木よう子のニュースは、ドラマとは関係ないし。
ただ、スキャンダルって、どうしても耳に入ってきますね。観る側に、どうしても影響してしまいます。
マスコミは、せめてドラマが終わってからニュースにしてくれないかなー。
そんなに急ぐネタでもないでしょ。
心静かに、無責任にドラマを観たいものです。

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2017.09.21

僕が毎週「THEフィッシング」を観る理由

毎週、録画してかかさず観ているテレビ番組があります。

「THEフィッシング」(制作・テレビ大阪)
土曜日の、17:30~18:00という、マニアックな時間帯です。
放送開始が1983年10月11日とのことですから、30年以上にわたって続いている、お化け番組です。

内容は、釣り。日本全国、あるいは世界を股にかけて、あるときは海で、あるときは河川で、湖で、毎週どこかで誰かが釣りをしているのです。

で。
僕はまったく釣りをしません。子どもの頃に家の前の小川で鮒を釣ったり、父に連れられて港の防波堤でアジを釣ったりしたことはありますが、その程度。

なぜ、釣りをまったくしない(これからするつもりも、いまのところない)僕が、毎週この番組を楽しく見続けているのか。

なぜ釣りをしないのか、には、わりと簡単に答えられます。
お金がかかりそうだから。
時間もかかりそうだから。
奥が深すぎそうだから。

それに引き替え、テレビで見るだけならタダ。週に30分ですみます。
また、毎回「名人」と呼ばれる人たちが工夫をこらして魚を釣ってくれます。
彼らと同じように釣るためには、何年もかけて研究し、釣り続ける必要があるかもしれません。
しかし、テレビで見るだけなら、「釣れた!」という興奮、いいところだけ味わえるわけです。

「これ、何かに似てるな……」
気がつきました。プロレスです。
あんなに体を鍛えることはできないし、あんな技をかけることもできません。
しかし、鍛え上げた男(女)たちが戦う姿を観て、ビールか何か飲みながら「ワン・ツー・スリー!」で「オーッ!」と声をあげる。

自分ができるわけでもないのに、「いまの、効いてないよね?」とツッコむのと、
自分の手を汚すわけでもなく、「やっぱりこの時期のマダイは、タイラバだよね!」とにんまりするのと。
なんか、似てるかも。

ちなみに、テレビ中継の「ワールドプロレスリング」の放映が始まったのは、1969年7月2日だそうです。
「THEフィッシング」、破れたり。

というわけで、僕は人ごみの中でAKBグループの指原莉乃とすれ違っても気がつかない自信がありますが、
釣りガールで、「THEフィッシング」の常連、秋丸美帆とすれ違ったら気がつくかもしれません。

この人です。
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2017.08.01

2017年4月始まりの22:00ドラマ

ようやく録画を見終わりました。
個性的な役、イケメン役、意味深な役と、脇役の充実が目立ったクールだったように思います。
毎度ですが、すっかり遅くなったので、今回は「お局様」キャラに照準を当ててみたいと思います。

【火曜日】あなたのことはそれほど(TBS系)
行動と思考がまったく理解できない波瑠、最初は怖かったけど、だんだんまともに見えてくる東出昌大、最初はまともに見えていたけど、だんだん怖くなる仲里依紗。「有島」鈴木伸之はどうでもいいか。
大政絢が、いい感じに「女優」になっていてうれしいです。
そして、「お局様」はこの方、麻生祐未。波瑠の母親として、重要な役どころでした。こんなスナックのママ、いそう。
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【水曜日】母になる(日本テレビ系)
これは、見ごたえがあるドラマでした。なんといっても、小池栄子でしょう。すばらしい。
沢尻エリカのドラマをまともに見たのははじめてでした。藤木直人が縁側にいると、どうしても「ぶちょお、ぶちょ、ぶちょ、ぶちょお」と綾瀬はるかが転がってきそうな気がししてなりませんでした。高橋メアリージュンも忘れられません。
「お局様」は、風吹ジュンで決まりでしょう。すばらしい。
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【木曜日】人は見た目が100パーセント(フジテレビ系)
うーん、なんというか、もうちょっとどうにかならなかったのかね、フジテレビ。スポンサーとタイアップCMとかつくる暇があったら、ちゃんとしたドラマをつくってほしいですね。
桐谷美玲は、まあしょうがない。ブルゾンちえみも、まあしょうがない。足立梨花も、しょうがない。鈴木浩介の好演が光りました。
「お局様」は、ぶなんに室井滋ですね。もうひとひねりあるかと思ったんですがね。室井滋も、かつては冴えない理系女子だったというオチだと思ってたんですがね。それすらもなかった。
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【金曜日】リバース(TBS系)
湊かなえの原作を先に読んでいたので、どうかなと思ったのですが、いいほうに予想が外れ、毎回楽しみでした。
藤原竜也の「ダメ男」っぷりがよかったです。戸田恵梨香はひさしぶりです。玉森裕太(Kis-My-Ft2)は、きっと人気者なんでしょう。
原作にはない、武田鉄矢の役が重要でした。
「お局様」は、サスペンスの女王、片平なぎさです。最終回でのキレっぷり(原作にはない)もとてもよかったです。
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※今回の問題提起
水川あさみについて。木曜日の「人は見た目が100パーセント」は、水川あさみに引導を渡したと思います。
ついこの間まで、主役をはっていたのに。いきなり、ブルゾンちえみと同格、いやそれ以下の扱いです。
役柄上、すっぴんぽかったり、元ガングロギャルだったり、肉の代わりにこんにゃくを入れる主婦だったりするのはしょうがないと思います。
しかし、ここまで愛のないキャスティングが最近あったでしょうか。
崖っぷちに立っていた水川あさみを、突き落とし、痕跡を消しました。
ここからどうやって這い上がればいいというのでしょう?
そりゃ、大根ですし、そんなに美人でもない。それはみんながうすうす感じていたけど「見なかったこと」にしてきたことじゃないですか。
それを今ごろになって、いきなり背中から斬りつけたフジテレビの罪は大きいと思います。ああ、せちがらい。
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2017.05.23

2017年1月始まりの22:00ドラマ

毎度スミマセン。今ごろ、全部の録画を見終わりました。
今期は、玉石混淆、といってもよかったのかもしれません。
何が「玉」で、何が「石」かは各人の判断ですが、僕の主観もついついにじみ出ることでしょう。

いまさらなので、今回は「主題歌」に注目してみたいと思います。
エンディングの「主題歌」が効果的なドラマが揃ったと思いますので。

【火曜日】カルテット(TBS系)
間違いなく問題作。松たか子、満島ひかり、松田龍平、高橋一生、というだけで「何かが起こる」予感がビシビシ。
そして、宮藤官九郎が出てきたあたりからドラマはスピードを上げて混沌へ。
吉岡里帆も、とってもよかったです。

主題歌は、作詞 作曲:椎名林檎による、劇中弦楽カルテット「Doughnuts Hole」名義による「おとなの掟」。
(ショートバージョン映像↓)
カルテット主題歌 おとなの掟 / Doughnuts Hole (作詞曲 - 椎名林檎 )
どんどん突っ走るドラマのスピード感を、毎週締めくくるにふさわしい、またドラマとの相乗効果もある、最近になかった、「これぞ主題歌」「これぞドラマと主題歌のコラボレーション」という感じ。すばらしい。

【水曜日】東京タラレバ娘(日本テレビ系)
吉高由里子、榮倉奈々、大島優子の3人組が、ひたすら恋愛、結婚をテーマにバタバタする。ドラマとしては見ごたえはあったのですが、いかんせんテーマがアラサー女子。どの出演者にも感情移入できない結果となりました。まあ、そりゃしょうがない。
吉高由里子の左利きが気になってしょうがない。

主題歌は、Perfume 「TOKYO GIRL」 。

印象的なイントロは、毎週「あ、今週も終わるんだ」という合図にぴったり。

【木曜日】嫌われる勇気(フジテレビ系)
まず、主演の香里奈のセリフが、一向に耳に入ってきません。
「その考え、明確に否定します」というキメ台詞すらも、どうしても違和感を覚えてしまいます。
ちゃんと発音、イントネーションのレッスンを受けたほうがいいんじゃないかなあ、と老婆心。
最終回も、「あれ、一回放送回数が減らされて、むりやりつじつまを合わせたのかな?」と感じました。

主題歌は、大塚愛「私」。

印象的なリフレインが、これまた聞き取れない。「私は、E-mail」だとずっと思っていました。なんでE-mail?
ようやく「私は、いま」だと気がついたのはかなり後半になってから。
なぜ「わたしは、いま」と歌わずに、「わたしは、いーめえあ」と歌わなければならないのか、どんな必然性があるのか、いまだにちっともわかりません。

【金曜日】下剋上受験(TBS系)
阿部サダヲ、器用ですね。中学受験をテーマに、どたばたがありながら、娘と一緒に勉強して合格を目指すというストーリーの軸がぶれていないので、安心して楽しめました。小林薫、ナイス! 小芝風花もがんばれ!

主題歌は、われらが斉藤和義の「遺伝」。
(↓GYAO!の通常バージョン動画)
斉藤和義「遺伝」(GYAO!)

(↓こちらはYouTubeのPVバージョン

こったPVですね。出演俳優も豪華。
ただ、ドラマのエンディングとしては、もうちょっと効果的に使ってもらいたかったかな。曲は嫌いじゃないので、ちょっと残念。

なかなか個性的な主題歌が揃ってたでしょ?
まあ、火曜日の「カルテット」があまりにも秀逸でした。

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さて、今クールで特筆しておきたいのが、深田恭子。金曜日の「下剋上受験」で阿部サダヲをささえる、中卒でスカジャン・トレーナー着た若奥さんから、一転不動産屋の営業レディに転じることになるのですが、これがいろんな意味ですごかった。
深キョンの前に深キョンはいたかもしれませんが、深キョンの後には、今のところ誰もいないと思います。
そもそもこの人、この10年くらいまったく変わっていませんよね。そして、深田恭子が演じると、全部深田恭子にしかなりません。
安心安定の深田恭子、中途半端にイメチェンとかしないで、このままみんなの深キョンでいてください。
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2017.02.22

2016年10月始まりの22:00ドラマ

もう2月も下旬ですが、ようやく年内のドラマの録画分を見終わりました。
いいのかな、こんなんで。

このクールは、各局主演女優さんで勝負してきました。
主演女優という面から、22:00ドラマウオッチャー的に。

【火曜日】逃げるは恥だが役に立つ(TBS系)
主演は、新垣結衣。
「リーガル・ハイ「空飛ぶ広報室」などの印象が強いのですが、どちらも21:00枠。
実は、22:00ドラマは、
コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」(2008年7月3日 - 9月11日、フジテレビ)
スマイル」(2009年4月17日 - 6月26日、TBS)
以来なのです。
したがって、僕が新垣結衣のドラマを観るのは、「スマイル」以来8年ぶり。あのときは、言葉が話せない少女でした。
8年もごぶさたしていたんですね。そりゃ大きくなるはずだ。

【水曜日】地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子(日テレ系)
主演は石原さとみ。
22:00ドラマは、
逃亡弁護士」(2010年7月 - 9月、関西テレビ)
ブルドクター」(2011年7月 - 9月、日本テレビ)
ディア・シスター」(2014年10月16日 - 12月18日、フジテレビ)
以来です。
かつては「おとなしい」「上品な」女の子の役もあったのですが、最近の石原さとみは、このキャラですね。
ちなみに、ドラマの原作本は既読でしたが、けっこう設定が変わっています。ドラマほどドラマチックでもないので、後から原作を読むと違和感があるかもしれません。

【木曜日】Chef~三ツ星の給食~(フジテレビ系)
主演は天海祐希。こりゃ常連さんだ。
離婚弁護士」(2004年4月 - 6月、フジテレビ)
離婚弁護士II〜ハンサムウーマン〜」(2005年4月 - 6月、フジテレビ)
Around40〜注文の多いオンナたち〜」(2008年4月 - 6月、TBS)
BOSS」(2009年4月 - 6月、フジテレビ)
BOSS 2ndシーズン」(2011年4月 - 6月、フジテレビ)
不毛地帯」(2009年10月 - 2010年3月、フジテレビ)
GOLD」(2010年7月 - 9月、フジテレビ)
カエルの王女さま」(2012年4月 - 6月、フジテレビ)
結婚しない」(2012年10月 - 12月、フジテレビ)
偽装の夫婦」(2015年10月 - 12月、日本テレビ)
……これくらいで勘弁してください。
まさに、22:00ドラマの女王っぷりがおわかりいただけたのではないでしょうか。

【金曜日】砂の塔〜知りすぎた隣人(TBS系)
主役は菅野美穂。これも多そうだな。
わたしたちの教科書」(2007年4月12日 - 6月28日、フジテレビ)
働きマン」(2007年10月10日 - 12月19日、日本テレビ)
キイナ〜不可能犯罪捜査官〜」(2009年1月21日 - 3月18日、日本テレビ)
曲げられない女」(2010年1月13日 - 3月17日 、日本テレビ)
ギルティ 悪魔と契約した女」 (2010年10月12日 - 12月21日、関西テレビ)
蜜の味〜A Taste Of Honey〜」(2011年10月13日 - 12月22日、フジテレビ)
結婚しない」(2012年10月 - 12月、フジテレビ)
……この人も、これくらいで勘弁してください。
天海祐希とどっちもどっちの、22:00ドラマの女王っぷりです。


その他の出演者の中では、前クールの「営業部長 吉良奈津子(2016年7月21日 - 9月22日、フジテレビ)」と、今クールの「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」に連続して出演した、足立梨花が印象に残りましたね。
どこかで弾けていただきたいです。
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2016.10.30

2016年7月始まりの22:00ドラマ

もう本当にごめんなさい。
いまごろになって、7月期ドラマの振り返りです。
もう新しいクールが始まって、一カ月経っていますね。ごめんなさい。

今年の7月クールは、通常の「お盆休み」というハンデに加えて、「オリンピック」という難敵とも戦わなければならない過酷なクールでした。

通常よりも予算を下げて「負けない程度」に戦おうとするテレビ局が多かったように思います。
ただ、その間隙を縫って気骨ある脚本をぶつけてきた局も。

そのあたりもぜひ加味してみてください。
なお、あまりにタイミングが遅れたので、今回は主役、準主役よりも、「脇役」にスポットを当てて比較してみました。

【火曜日】ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(フジテレビ系)

主役は波瑠と横山裕。
「脇役」として注目したいのは、佐々木希です。そもそもこのドラマのテーマ「異常犯罪」というのが僕は苦手なのですが、そのなかでも「異常犯」感たっぷりで、最終話あたりにも絡む重要な役割です。
以前、佐々木希が出演している映画を観たのですが、あまりの学芸会ぶりに、ストーリーが頭に入ってこなくて、ひたすら「いまここで佐々木希の演技にカットが入ったらどうしよう……」「わー、このシーン、もうムリ!」と、ハラハラした記憶があります。
凶悪犯の女役ということでは、どうしても菜々緒と比較してしまいます。「サイレーン」で菜々緒がすごかったのは、格闘技の練習をしていたこと。今回の佐々木希は、そこまでした形跡はありませんでした。
ぜひ佐々木希にも修練していただいて、「RIZIN」あたりで、「菜々緒vs.佐々木希」のエキシビションマッチを行ってほしいものです。

【水曜日】家売るオンナ(日本テレビ)
日テレは攻めに出ました。かといって特に予算を大盤振る舞いをしたわけでなく、「我が道を進んだ」というべき、いいドラマだったと思います。相変わらず、音楽もこの帯では秀逸です。
「脇役」はやはり、イモトアヤコ……というより「シラスミカ」だったのではないでしょうか。
「シラスミカ、ガウ!」と北川景子が髪の毛をなびかせて叫ぶシーンに、視聴者の多くがスキッとしたことでしょう。
ここで注目したいのは、役名を「シラスミカ」としたこと。
女性チーフが社内で女性部下を呼び捨てにする際に、もっとも的確な名前が「シラスミカ」だったんじゃないかと思えてきます。もはや「ハヤカワメグミ」とか「オオシタリエコ」とかの他の名前では、あそこまでの迫力は出ない。
世の中の会社で実際に働いている「シラスミカ」さんが、むやみに上司から「GO!」と言われていない事を祈りたいです。でも、言ってみたい。「シラスミカ、ガウ!」

【木曜日】営業部長 吉良奈津子(フジテレビ系)
松嶋奈々子が産休育休から広告会社に復帰する、ドタバタなのですが、このドラマの「脇役」は、ベビーシッター役の伊藤歩だと思います。
22:00ドラマでは「わたしを離さないで」「結婚しない」で、いい味を出していました。
今回、ちょっと中途半端に出番が終わった感じがしましたが、もっと悪女をやったほうがいいと思います。
伊藤歩の恐さは、表情にあると思います。整った美人顔なのですが、腹黒さを浮かべているときの笑顔の恐さ。
犯罪者役とかやったらハマるんじゃないかと思います。がんばれ。


【金曜日】神の舌を持つ男(TBS系)

これが、オリンピック対抗クールの、究極の「負けなければいい」発想のドラマだったのではないでしょうか。
「このクール、できれば予算をギリ抑えて、そこそこで乗り切りたいんだよねー」
「あー、じゃ”2サスオマージュ”ってどうっすかね?」
「なにそれ?」
「”2時間サスペンス”って、低予算の極致じゃないですか。でもそこそこ視聴率は取れてる。”2サス”のオマージュって形のドラマなら、役者さんにお金かけなくていいし(かけたら”2サス”っぽくないし)、テーマも1クール分ぐらい揃いますよね」
「あー、なるほどね。それでいこっか。くれぐれも、勝たなくていいんだからな。予算はきっちり抑えろよ」
「でも、片平なぎさは出させてくださいよね」
「1話にゲスト出演なら、問題ないだろ」
……たぶんこんな経緯じゃなかったんじゃないかなー。
というわけで「脇役」は、毎回のゲストで、”2サス”っぽい人々。片平なぎさ、山村紅葉、きたろう、片瀬那奈、烏丸せつこ……。うーん、ミステリー劇場のにおい。
こういうのも戦略としてありですよね。22:00ドラマを観続けていれば。

※スペシャル※
今クールは、前述したとおり、お盆とオリンピックで厳しい数字があらかじめ予想されるクールでした。
そのせいか、「いかにも22:00ドラマな俳優さん」が、あちこちの局をまたがってゲスト出演していました。
ここまで「あれ、このひと、別のドラマにも出てたよね?」感があるのは、はじめてじゃないかなあ。
僕がチェックしたかぎりです。

モロ師岡(火曜日、水曜日)
不破万作(火曜日、金曜日)
芦名星(火曜日、木曜日)
篠田麻里子(火曜日、水曜日)
臼田あさ美(水曜日、金曜日)

芦名星は期待しているだけに、これをチャンスに大きく羽ばたいていもらいたいものです。
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2016.06.18

ドラマ「重版出来!」が終わってしまった

火曜日のテレビドラマ「重版出来!」が終わった。
実に、泣かされた。

かつて出版社の営業マンだった身として。
「じゅうはん、しゅったい」とは言わなかったなー。「じゅうはん、でき」だった。

自分が責任者として重版を決定するのは、責任も伴ったけれど(売れ残ったらどうしよう……)、やっぱり編集者や他の営業マンや、著者と喜びを分かち合い、「よっしゃ、もっと売るぞ!」という高揚感に包まれる、幸せな瞬間だった。

生瀬勝久演じる営業部長は、そのあたりの裏腹さが感じられる、いい人だった。
刷ったからには、全部出荷する。その覚悟と裏付けがあって、なおかつ「売れる!」という確信がなければならない。
要するに、バクチ。プロのバクチだ。

1000部がいいのか、3000部がいいのか、5000部がいいのか、20000部がいいのか。
終わってみないと正解はわからない。
でも、刷った責任はあるから、返品の山ができたら、断裁処分する前になんとかもう一回市場に売り出すチャンスはないか、常に考えていた。

高田純次社長が、返品本の断裁処分の現場に立ち会うシーンに心を打たれた。そうなんだよなー。
ちなみに、現実の僕の会社の社長は、返品の山を目の当たりにして、「これ全部、印税もう払っちゃってるんだよなー、もったいないなー」と考え、「実売印税」という当時は珍しかったシステムを編み出した。すげー。

ドラマの中で、ライバル社の営業マンが勝手に棚の本を動かして、自社の本を目立つところに動かすシーンがあった。
僕は、著者にそれをやられた。
複数の書店から、「ある本が、売り場の中で勝手に動かされている」という連絡を受けた。担当編集者に問い詰めたが「自分の会社の著者を疑うんですか!」と開き直られて、いったん引いた。
それが悪かった。やっぱり、犯人は著者だった。
全国でも有数の某書店担当者が激怒した。呼び出され、「出版社として著者の教育ができていない!」と怒られた。ペナルティとして半年間、そのフロアにはわが社の本は(その著者の本以外も)まったく置いてもらえなかった。
それだけ「やってはいけないこと」なのだ。

10年以上前、たまたま本が売れた女性経済評論家が、自分の本の中で「私は書くこと以上に本を売ることを考えている。ひまがあれば書店に行って、手書きのPOPを渡してきている」と得意気に書いた。
いっせいに日本中の著者が真似をして、いまもそれがあたりまえのようになっている。
こわいこわい。
坂口健太郎、生瀬勝久の真剣さを、わかってほしい。

また、坂口健太郎がライバル社に負けまいと、「著者のサイン色紙を書店に渡したい!」と言い出したけれど、ひっこめたところも見どころでした。
「戦う相手を間違えていました」
深い。
「POPを持ってくるから置いてくれ」「ポスター作ってくるから置いてくれ」って、なんて簡単で浅はかな営業方法だろう。まあ、よっぽど人気のある著者ならわかるけど。

などなど、つい力が入ってしまうのですが、なかなか理解しにくい出版業界のさまざまな面に光を当てる原作本を、殺すことなく、うまーく料理したドラマだったと思います。
ふうー、黒木華ロス。

原作本で、一番好きなシーン。
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2016.05.05

2016年4月始まりの22:00ドラマ

今期はまじめに(?)観ています。
というのも、定期観察しているドラマ枠に、火曜日「重版出来!」が重なったから。
週に5日ドラマを観ることになります。

【火曜日】僕のヤバイ妻(フジテレビ系)
初回2時間でスタートした、サスペンスというか、なんというか。
伊藤英明、木村佳乃、相武紗季、宮迫博之、佐藤隆太、佐々木蔵之介……。これだけ芸達者な人たち(一部除く?)が出ていて、誰にも共感できず、これといった魅力も感じず。
ただ、「被害者のはずだった妻が、実は首謀者だった」というどんでん返しを早々に使ってしまって、残りをどう展開するのか。そこだけは気になります。

【水曜日】世界一難しい恋(日本テレビ系)
大野智と、いまをときめく波瑠による、恋愛もの。
しかし。決め手は小池栄子だった! すばらしい。そういえば、「好きな女優さんは誰?」と聞かれると「永作博美」と答えてきましたが、小池栄子も好きです。ひとり舞台を見に行きました。そうだったそうだった。
もう、今後の展開で、大野智が波瑠に相手にしてもらえず、結局小池栄子と結婚する、っていう話になっても許せるくらい。
毎週水曜日の夜には、あちこちから「波瑠より小池栄子のほうがいいじゃん!」というつぶやきが聞こえてきそうです。すばらしい。
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【木曜日】早子先生、結婚するって本当ですか?(フジテレビ系)
松下奈緒(劇中年齢34歳)の、コンカツもの。小学校の先生という、松下奈緒にお似合いの役なのだから、もっと学校内の場面があってもいいような気がします。
でも、学校の同僚に、貫地谷しほり、八嶋智人、小芝風花がいるので、許します。
松下奈緒が暮らしている実家は、豆腐屋さんで(立木豆富店)、お父さんが尾藤イサオ、お母さんが松坂慶子。
主人公の年齢・職業と、実家暮らしという環境。これが金曜日のドラマとの大きな違いになっています。

【金曜日】私 結婚できないんじゃなくて、しないんです(TBS系)
タイトルの「私」と「結婚」の間は、半角アキです。変なの。普通「、」を入れるでしょ。あ、後でもう一回「、」があるのか。
中谷美紀様が22:00ドラマに降臨なさいました! いつ以来? なんということでしょう。
中谷美紀の劇中年齢が、39歳。開業した美容皮膚科医で、院長。高級マンションにひとり暮らし。母親が、着物を着て高級そうなお菓子を携える夏木マリ。どうですか、木曜日のコンカツものとの違い。
いまのところ、これといったドラマチックな展開のないドラマ。藤木直人が、いつものクールな役で(これしかできない)、ビシビシと指南するコンカツ・テクニックが、女子にウケるかどうかでしょう。僕にはウケませんでした。
毎回出てくる大政絢を楽しみに、修行を重ねます。

やっぱり、水曜日の小池栄子。杉本哲太の社長付き運転手も、いい感じだし。
火曜日に重なってしまった「重版出来!」については、あらためて。

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