父親はいつ子どもに怒るのか?
息子たちのCDや本が増えてきました。たまたま楽天市場で手ごろなラックを見つけたので、衝動買い。
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長男はバイトに出かけていたのですが、帰宅した次男がさっそく組み立て始めました。
手伝おうかとも思ったのですが、まあ、やらせてみよう、とほったらかしにしておきました。
途中でのぞいたら、案の定、板の向きを間違えていました。でも、きっとそのまま黙っていても気がついたと思います。
その後、二人で夕飯を食べながら、いつのまにか僕は自分の話をしていました。
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父さんが小学生だった頃、近所にたくさん家が建ち始めていて、大工さんの仕事を離れて見てるのが好きだったんだ。
木の切れっぱしをたくさんもらってきてさ、自分で釘打ってつなげて、自分のおもちゃを作ってた。
釘の打ち方とか、道具の使い方は、お前のおじいちゃんが教えてくれたんだよ。
ある日、丸のまんまの太い棒が落ちてたんだ。父さん、「これを縦に半分に切ったら、飛行機の羽根が作れるんじゃないか」と思ってさ。
で、たぶん、のこぎりで切るより、ナタで割った方が早いだろうと思ったんだよ。
だけど、ナタの使い方は、まだ教わってなかった。
左手で棒を押さえて、右手でナタを振ったらさ、左手の親指の爪の先を切っちゃったんだ。
血はたくさん出てくるし、なによりも、勝手にナタを使ったことを怒られるんじゃないかと思って、父さん泣き出しちゃったのね。
そんとき、おじいちゃんは、何にも言わずに自転車の後ろに乗せて、病院に連れて行ってくれたんだ。
とうとうおじいちゃんは、ナタを使ったこと、怒らなかった。
そのかわり、「お前、ナタをどうやって使った? ああ、それじゃあ危ないな。こうするんだよ」って教えてくれた。
飛行機の羽根を作ろうかと思ったんだと話すと、
「おお、なるほどなあ。いいかもしれんなあ。でも、この羽根をどうやって胴体にくっつけるつもりだったんだ?」
って、すっかり工作の話になっちゃってな。
お前がいま、工作や大工仕事をしててケガをしたとするよね。たぶん、父さん、そんときには怒らないと思う。もちろんケガは心配するけど、ケガした理由については怒らないと思うんだよ。
あのときのおじいちゃんも、きっとこんな気持ちだったんだろうな。
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僕、たぶん、子どもたちを怒ったことって、7年間くらい、ないと思います。
あ、一回だけ、長男がヤキソバに文句言ったときにキレたな。それくらい。
女の子だったらどうなのか、想像できませんが、なんか、あのときの父(おじいちゃん)の感じなんです。
腹を立てる理由がないんだよなあ。
長男が学校で他の生徒にスリーパー・ホールドをかけて、絞め落としそうになって、学校から電話があったときは、「帰ってきたら叱らなきゃ!」って思ってたんだけど、先生の話と本人の話を総合すると、どうやら圧倒的に相手に非があったようで、結局、
「スリーパー・ホールドとか、アンクル・ホールドとかは、相手をケガさせる技だから、使っちゃいかん。使うんなら、足四の字固めだ。あれは、まずケガはしない。痛さでギブアップさせる技なんだ。今度から、プロレスを見る時には、そういうところまでよく見なさい」
って、なんだかしまらない説教で終わっちゃったもんなぁ。
父親と男の子って、共犯者、なのかも。
上下関係、って気はしないもんなぁ。
「お父さんがいつも厳しくて、息子のことをしょっちゅう叱るもんだから……」って言ってたお母さんがいたなぁ。
厳しくなったほうがいいのかなぁ。でも今さら、なぁ。まあ、いいか。
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